カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

家に帰ると必ず妻が死んだふりをしています

 

 

226回目は「家に帰ると必ず妻が死んだふりをしています」です。

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出典Amazon.co.jp

 


2018年の日本のラブコメ(?)映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


原作というか、元ネタはYahoo知恵袋の投稿です。

 


タイトル通りの状況を相談したことが発端です。

 


一見、楽しそうな映画なのですが、私はこの映画を観て悲しい気分になり、深い反省をするのでありました。

 


多かれ少なかれ、夫は妻の気持ちなど知る由もないのです。

 


場合によっては全く考えていないということもあるでしょう。

 


私ももれなく、その類の夫です。

 


例えば、妻が「旅行に行きたい」と言えば、そこには「2人で美味しいものを食べて、綺麗な景色を観て、感動を分かち合いたい」という気持ちがあるわけです。

 


ただ単純に「どっか行きたい」というわけではないのです。

 


私が悪ふざけをして妻が「マジで腹立つ!」と言ったら「愛してる」という意味だし。

 


「押すな、押すなよ」と言ったら「押せ」ということなのです。

 


そういう細かな気持ちに気づかないでいる夫は、意外に多いのではないでしょうか。

 


という意外にもメッセージ性の強い映画でした。

 


物語はごく平凡な結婚3年目の夫婦が主人公です。

 


サラリーマンの加賀美じゅんは年下の妻ちえの待つマンションに、いつも通り帰って来ました。

 


家の中では、ちえが血まみれで倒れていました。

 


驚愕し動転しながらも、じゅんは救急車を呼ぼうとします。

 


ところが、ちえは死んだふりをしていただけだったのです。

 


それから毎日、様々なシチュエーションで、ちえが死んだふりをしています。

 


果たして、何故ちえは死んだふりをしているのでしょうか?

 


是非一度、観てみてください。

 


信じられないことに実話なのだそうです。

 


それはそれで、楽しそうな夫婦でよろしいと思うのですが。

 


映画では、じゅんはちえの気持ちが解らなくなってしまいます。

 


もちろん、私にも解りません。

 


私の予想では、実はちえが余命幾ばくも無く死んでしまうので、じゅんがショックを受けないように予行演習をしているのではないかと考えました。

 


幸いにもこの予想はハズレていました。

 


そうなると、ますますワケが解らない映画です。

 


私にとってはどんなミステリーよりも難解です。

 


実際のところは深い意味は無いと思うのですが。

 


キチンとした理由が欲しいです。

 


ご想像にお任せしますというスタンスですが。

 


結局のところ私には理解できませんでした。

 


このダイイングメッセージは私には難解すぎます。

 


さて、それはさて置き。

 


映画の見どころはやはり「死んだふり」です。

 


あの手この手のシチュエーションで攻めて来ます。

 


実話だと思うと、楽しいというより感心してしまいます。

 


実際はもっと手作り感が溢れたもののようですが、クォリティが高くて面白いです。

 


その分、メインのストーリーが悲しいというのが残念な気もします。

 


実話なので仕方ないですか。

 


夫婦で分かり合えないなんて、悲しいですね。

 


まあ、死んだふりをする理由なんてわかるはずもないですか。

 


理由が解った人は教えて欲しいです。

 


正直なところ、オススメかどうか解りません。

 


楽しい部分と悲しい部分の落差が激しすぎます。

 


そういう、いろんな気分が味わいたい人にはオススメかもしれません。

 


じゅんと、ちえは分かり合えたようなので、ハッピーな映画と言えなくもないです。

 


私ももっと妻の気持ちを解るように努力したいと思いました。

 


あ、映画自体は面白かったですよ。