第227回目は「ドラゴン」です。
出典Amazon.co.jp
2015年のロシアのファンタジー映画です。
*以降ネタバレ注意です。
ファンタジーですが、ほぼ童話と言って良いと思います。
童話好きの私としては、満点の出来だったと思います。
さて、ファンタジーと言えばドラゴンです。
単純にもドラゴンが出てくるだけで、私は大喜びなのです。
一応、私はドラゴンに詳しいと自負しておりますので、少しドラゴンについて語りたいと思います。
ドラゴンの種類は大きく分けて2種類です。
西洋竜と東洋龍です。
実際のところ、ドラゴンは千差万別で分類など不可能なのですが、あえて整理してみようと思います。
さて、東洋龍と言えば、ドラゴンボールの神龍(シェンロン)が有名だと思います。
ヘビのような胴体と小さな手足、長い髭などが特徴的です。
また、日本の八岐大蛇(ヤマタノオロチ)などもドラゴンに分類されていいと思います。
そもそも、ドラゴンとは大きなヘビを意味する言葉です。
昔は、それが誇張されて、今のドラゴンへと想像が膨らんだのだと思います。
あと、忘れてはいけないのはキングギドラですね。
頭部や尻尾を見る限り、東洋龍に分類していいと思います。
そもそも、ゴジラもドラゴンかと聞かれると、分類上はそうですと答えるところです。
ゴジラが東洋龍か西洋竜かと、問われると一応東洋龍じゃないかなと思います。
続いては西洋竜について。
まず、オーソドックスな四つ脚タイプです。
コレがドラゴンの基本形です。
腕が翼になっているものをワイバーンと言います。
ワイバーンは、厳密にはドラゴンじゃないという批判は、重々承知していますが。
ここではドラゴンの一種とさせていただきます。
だって、この映画「ドラゴン」に出てくるのはワイバーンですし。
一般的には区別がなされていないように思います。
ホントにドラゴンはバリエーションが多いので、結論的にはデッカい爬虫類は、みんなドラゴンという考えで大丈夫です。
ドラゴンが好きな人はゲーム「モンスターハンター」をオススメしておきます。
そんなところです。
さて、映画の話ですが。
物語は中世ロシアの辺境の侯爵領から始まります。
そこにはドラゴンが住んでおり、人々は若い娘を生贄差し出していました。
そして、ある時一人の英雄がドラゴンを退治しました。
それから時を経て、生贄の儀式は結婚の儀式へと変化していきました。
ある日、公爵の娘ミラと英雄の孫イーゴリが結婚することになりました。
しかし、結婚の儀式の最中にドラゴンが現れ、ミラを連れ去ってしまいます。
ドラゴンの住む島にたどりつけるのは、花嫁の愛に導かれた者だけです。
果たしてイーゴリはミアを助けることができるでしょうか?
ミラの運命は?
というストーリーです。
シンプルな王道ファンタジーです。
私はロシア映画を初めて観ましたが、相当クォリティが高いと感じました。
童話としては、ディズニー映画に匹敵するほどだったと思います。
特にミラはディズニープリンセスと肩を並べるくらいだと思います。
ミラはドラゴンの島から脱出する方法を探るなど、知的で行動力もあります。
とにかく映像が美しく。
風景や衣装、人物、ドラゴンまで綺麗でした。
ロシア人の感性なのでしょうか、新鮮な感じがしました。
この映画は多分、あまり知られていないと思いますが、オススメしておきます。
ファンタジー映画が好きなひとには絶対観て欲しいです。
ちょっと怖いシーンもありますが、お子様が観ても大丈夫な童話になっています。
ロシア映画、侮り難しです。
もしこの映画がディズニー配給だったら、時代を席巻していたと思います。