第195回目は「デイブレイカー」です。
2008年のアメリカ・オーストラリア合作のヴァンパイア映画です。
私はヴァンパイア映画が結構好きです。
なんと言うか、ヴァンパイアという存在に美しさを感じます。
もう一つには、私に不老不死願望があるというところでしょうか。
ヴァンパイアは強いイメージもありますが、意外と弱点が多かったりします。
日光に弱いし、心臓に杭を打たれても死ぬし、何よりも血に飢えています。
残念ながら不死とは言い難いかもしれません。
もう一つ残念なところはヴァンパイアになると飯が不味く感じるようになってしまうところです。
これは非常に残念です。
さて、この映画はヴァンパイアが人口の90%まで増えてしまった世界の物語です。
ヴァンパイアは日光に当たると燃えてしまうため、夜に行動します。
しかし、割と普通に会社に行ったり生活しています。
主人公のエドワードは血液製造会社の研究員です。
血液製造といっても人間から搾り取るだけです。
当然人間はどんどん死んでいきます。
ヴァンパイア界では深刻な食料(血液)不足です。
エドワードは代替血液生成の研究をしています。
代替血液が完成すれば人間の血を吸う必要はなくなり、人間と共存することができるのです。
果たしてヴァンパイアと人間の運命は?
是非、一度観てみてください。
この映画はヴァンパイアものの中でも、ちょっと特殊です。
大体の映画のヴァンパイアは飢えています。
血を吸わなくても大丈夫か
ひたすら我慢しているか
あるいはトマトジュースなどで代用ができるかだと思います。
しかし、この映画では空腹に負けてしまったヴァンパイアはバケモノの姿に変わって、凶暴化してしまいます。
つまり、人類が絶滅してしまうと、ヴァンパイアの知性は失われ、ある意味世界は終わりを迎えてしまうのです。
なかなか斬新なように思えました。
ヴァンパイアが増え過ぎるとどうなるかという疑問に、ある種の答えを出したのだと思います。
この映画にはもう一つのテーマがあって、ヴァンパイアになるべきか、人間でいるべきかという根本的な問題を描いています。
不老不死と引き換えにするには失うものが多すぎます。
そういえばヴァンパイアのお偉いさんが出てくるのですが、ストーリーから考えると、もうちょっと我慢すれば話が丸く収まったような気がします。
寿命が長くなっても、気の短い人はか変わらないようです。
ヴァンパイアの発生源は1匹のコウモリの持っていたウィルスから始まったそうです。
それが人類の90%に感染してしまったのだから、恐ろしい話です。
ここまでにワクチンなど開発できなかったのでしょうか?
それともみんな進んでヴァンパイアになっていったのでしょうか?
気になるところです。
私は不老不死願望を持っていますが、ヴァンパイアになることには抵抗があります。
食生活が貧しくなるのが、耐えられそうにありません。
ヴァンパイアものが好きな人にはオススメしておきます。
不老不死なら、私は機械の身体に賭けてみようと思います。