第188回目は「青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー」です。
2021年の日本のTVドラマです。
出典ktv.jp
*以降ネタバレ注意です。
もし、学校に常駐するお巡りさんがいたら、という設定の実験的なドラマです。
私は学校に警察を常駐させることには賛成です。
世の中には学校が聖域で、教師は聖職者であるという考えもあると思いますが。
実際の学校は魔窟です。
生徒も教師も人間ですから、時には悪いことだってするでしょう。
警察が学校にいるなんて息苦しいかもしれませんが、生きやすくなる人だっていると思います。
学校内で立場の弱い人たちは被害者になりやすいので、特にです。
私はどちらかと言うと、管理社会には賛成なので、学生だろうと教師だろうと、犯罪者は警察に突き出してしまえば良いと思います。
起訴、不起訴になるかは逮捕後の話です。
抑止力としての効果は期待できると思います。
というわけで、スクールポリス制度には私は賛成です。
ちなみに私は学生に法律の授業を導入するべきだと考えています。
交通ルールから始めて、重大な犯罪と刑罰を教えておいた方が良いと思います。
なぜ法律の授業がないのか、私には不思議でなりません。
さて、物語の方ですが、公立の赤嶺中学は試験的にスクールポリス制度を導入することになります。
スクールポリスに志願した嶋田隆平は元捜査一課の敏腕刑事でした。
赤嶺中学は表向きは普通の中学校ですが、中身はイジメ、薬物、盗撮、教師のセクハラ、パワハラ、マタハラが横行していました。
嶋田隆平は一つずつ事件を解決していきますが、嶋田隆平には赤嶺中学に隠されたある事件を探るという目的がありました。
果たして赤嶺中学に隠された秘密とは?
是非、一度観てみて下さい。
今ならU-NEXTで観ることができます。
私は結構、面白いと思いました。
しかし、残念ですがあまりメッセージ性の強い作品とはなりませんでした。
もっと学校にはびこる犯罪を解決して社会に一石を投じる様な作品を期待していましたが、わりとソフトな内容にはなっています。
途中から嶋田隆平の個人的な捜査がメインとなってしまっていることが原因です。
まあ、たいがい問題だらけの学校ですが、実際にはドラマの30倍(一校あたり)くらいの問題を抱えているに違いありません。
個人的にはそう思います。
学校には隠蔽体質があって、イジメやら犯罪を無かったことにしたり、警察沙汰にせずに穏便に済ませるケースがあると思います。
私はあまり良いこととは思いません。
警察が学校に介入するべきじゃないという考えの人もいると思いますが、気軽に警察に相談できるので、良いところもあると思います。
生徒も順応しているし、私はスクールポリス制度はアリなんじゃないかと思いました。
ドラマを観てスクールポリスの可否を考えてみるのも面白いと思います。
ただ「逮捕されても案外、平気だった」と勘違いしてしまう人もいるかもしれません。
ドラマとしては、まずまず見応えのある作品だったと思います。
学校と警察の考え方の違いも面白いです。
あと、スクールポリスが盗聴器を仕掛けているので違法捜査だと思いました。