第104回目はトップガンです。
1986年のアメリカ映画です。
*以降ネタバレ注意です。
ストーリーは型破りで無鉄砲なパイロットのマーヴェリックがアメリカ海軍機戦闘機兵器学校、通称トップガンにて訓練に励むというもの。
トップガンは実際にあったそうです。
上位1%のエリートパイロットが参加し、さらに1番優秀なパイロットがトップガンの称号を得るそうです。
戦闘機を題材にした映画はあまりないように思います。
私の記憶する限りでは最も成功した航空アクション映画だと思います。
航空シーンは単調になりがちですが、この映画では、見事に迫力のあるシーンになっています。
現在は退役していますが、F-14は個人的には今でもアメリカの戦闘機の中では1番カッコいいと思います。
今は使われていないギミックで可変翼を備えています。
空母からの発艦シーンなど、見どころ満載です。
朝焼けや夕焼けの茜色のシーンが多く映像へのこだわりが見受けられます。
この映画の成功はドラマパートにあると言えます。
軍事面に重きを置いていると、ミリタリーマニアにしか受けなかったでしょう。
このトップガンは戦闘機ものでありながら、青春学園ものであり、教官とのラブロマンスでもあります。
音楽もこだわったおしゃれなトレンディドラマです。
設定も日本のアニメにありそうな感じです。
主人公マーヴェリックは勘で飛ぶ天才肌のパイロットで技術は優秀なのだが、素行不良で問題のあるパイロットです。
入校の前日のパーティーで、女性をナンパするチャラい面も見せます。
で、そのナンパした相手が、美人教官のチャーリーだったという王道パターンです。
文章にすると安っぽい気がしますが、いい感じです。
マーヴェリックと同じ戦闘機に乗るグースとの友情もなかなかの見どころです。
ライバルのアイスマンとの競争をもう少し描いて欲しかった気がします。
昔観たときはアイスマンが嫌なヤツだった印象がありましたが、あらためて観るとマーヴェリックが嫌なヤツで、アイスマンが正論を言っているということに気がつきました。
私も歳をとったんですね。
チームワークを乱すマーヴェリックがカッコよく思えなくなって来ました。
チャーリーも挫折したマーヴェリックをとっとと見切りをつけて、復活したらヨリを戻してくる嫌な女と思っていましたが、今は理解できます。
大人の恋愛です。
戦闘機と恋愛とツボを押さえた優秀な作品です。
是非、観てみて下さい。
ところで、F-14といえばアフターバーナーというゲームをご存知でしょうか。
ゲームセンターで、座席がコックピットのようになっていて、操縦桿に合わせて座席が稼働するという当時は画期的な筐体でした。
トップガンに憧れる友人達と隣町のゲームセンターに通っていました。
ワンゲーム200円と高額なので、あまりできませんでしたが、コンティニューは100円なので、誰かがゲームオーバーになったらすかさずコックピットに乗り込んでコンティニューするんです。
操縦桿を握り、スロットルレバーを全開にして束の間のパイロット気分を味わっていました。
今、見ればそんなにリアルな映像でもないのですが、トップガンの世界でした。
少年時代の憧れの空でした。
それほどF-14はカッコ良かったんですね。
今年、トップガンの続編が公開されるそうです。
そちらも楽しみです。