第91回目はヤマトよ永遠にです。
1980年のアニメ映画です。
*以降ネタバレ注意です
前作の「新たなる旅立ち」の続きで、敵が同じく暗黒星団帝国です。
実は、この作品も私はあまり好きではありません。
なぜならば私の好きな人物が2人も死んでしまうからです。
「おのれ西崎(原作)!いや!暗黒星団帝国!
」
ストーリーもあまり好きではありません。
どうしてこうも宇宙には話の通じないヤツばかりなのでしょうか?
そんな甘い考えでは生きていけないのでしょうか?
物語冒頭で地球に重核子爆弾というものが撃ち込まれます。
それから地球は暗黒星団帝国に征服されてしまいます。
辛くも古代進は脱出し、ヤマトへと向かいますが、脱出の際に森雪は敵に囚われの身となってしまいます。
この映画のもう一つのテーマは遠距離恋愛です。
離れ離れになった古代進と森雪に危機が訪れます。
森雪に敵のアルフォン少尉が言い寄って来るのです。
一体どうなってしまうのでしょうか?
ここからさらにネタバレです。
暗黒星団帝国の連中は全員が脳だけの存在で、機械の身体なのです。
そこで、重核子爆弾で地球人を脳死させ、身体を奪おうというのです。
……機械の身体で良くないか?
そんな無茶苦茶な理由で侵略してきたのです。
そしてヤマトは起爆装置のある暗黒星団帝国本星に向かいます。
そこでヤマトは奇想天外な歓迎を迎えます。
その辺りも私には不自然に思えて、イマイチ映画にのめり込めませんでした。
さて、さらにネタバレです。
この作品で死ぬ重要人物の1人は、なんと古代守なのです。
これまで生きてきたのに冒頭で大した活躍もせずに死んでしまうのです。
一応、藤堂長官を救うために命を落とすのですが、どちらかといえば、藤堂長官が死んで、古代守が生き残るべきではないでしょうか。
若者が死んで老人が生き残るような世界で良いのでしょうか?
「やってくれたな西崎(原作)!」
古代守がキャプテンハーロックになるんじゃないのかよ!
憤慨です。
それだけに留まらず、もう1人の人物まで死なせてしまった。
怒り心頭です。
古代進役の富山敬と真田志郎役の青野武がアフレコにおいて涙ながらに演技して、どちらが波動砲の引金を引くか争うシーンを収録したそうです。
できれば私が波動砲を撃ちたいくらいです。
ふと思ってしまったのですが、暗黒星団帝国の民間人はやっぱりいるのでしょうか?
思えば、ガミラス人も皆殺し、
ガトランティス人も皆殺し
暗黒星団帝国人も皆殺し
それでいいのか?
……ま、良いか。
「哀しいけど、これ戦争なのよね!」
「波動砲発射!」
仇は討ったけど……
愛って何だろう?
なんだか釈然としない作品ですが、一度見てみて下さい。
つづく