*以降ネタバレ注意です。
結婚できない男は2006年、
続編のまだ結婚できない男は2019年のテレビドラマです。
建築家、桑野信介40歳の女性観や結婚観を描いた物語。
阿部寛扮する桑野信介は一流の建築家で、収入も高く容姿も良いのだが、性格に問題があった。
一口に言えばデリカシーが無いのです。
悪気はない(余計にタチが悪い)のですが、女性が傷つくことを平気でベラベラ長々と話してしまいます。
ドラマなので、ひどい事を言われても女性もすぐに気を取り直しますが、現実ならば金輪際関わりたくないと思うレベルです。
ひょっとしたら、視聴者の中には桑野信介を許せないという人もいるかもしれません。
それが結婚できない男のゆえんです。
しかし、桑野信介は意外にも良いところがあり、人情があり優しさがあるのです。
そのギャップがこのドラマの見どころです。
阿部寛のような大男が、細かくて器の小さい事を言ったりするのも笑えます。
ちょっと変質者の域に達していますが、コミカルで面白いです。
タイトルは結婚できない男なのですが、実はドラマ自体は結婚できない女性がメインだったりします。
仕事のために結婚の機会を失ってしまった独身女性の心情が描かれています。
かなりキツめの桑野信介によるシングルハラスメントがあるので、独身者の視聴には注意が必要かもしれません。
結婚している人も、そこそこ嫌味を言われるので笑えない事もあるかもしれません。
でもメッセージとしては独身者には独身者の幸せがあり、既婚者には既婚者の幸せがあるということだと思います。
続編には離婚後の幸せも語られています。
続編は13年後の設定になっているので、桑野信介は53歳。
そのせいか、あまり結婚の話は少なくシングルライフについて考える内容になっているように思います。
建築家ならではの結婚観や人生観も面白いと思います。
気になる点は桑野信介が高級マンションに住んでいるのですが、防音がレ○パ○スかというくらい隣の音が筒抜けなのです。
一流の建築家がそんなところに住みますかねぇ。
それはともかく、いろんなシチュエーションの人生の機微が描かれていて面白いですよ。
登場人物がみんな魅力的なので、機会があれば是非観てみて下さい。
パグが好きな人もぜひ。