第15回目はルパン三世 ルパンvs複製人間です。
出典eiga.com
*以降ネタバレ注意
ルパン三世のアニメ映画化の第1作目。
私は子供の頃からルパン三世が好きだった。
奇想天外な発想とストーリーやキャラクターの魅力に惹かれ、毎週楽しみにしていたものだ。
ルパン三世は私の憧れのヒーローだった。
泥棒だけどね。
その原点とも言えるのがこの映画なのだ。
それまでは漠然とテレビシリーズを観ていたのだが、この映画で初めて感動したのだ。
とにかくテレビ版とは違って、スケールがデカく、恐怖と感動を印象づける内容だった。
それも敵役のマモーによるところが大きい。
不気味な見た目もさることながら、殺しても再び蘇る神を語るほどの能力は、恐怖を与えるには充分だった。
タイトルに複製人間とあるので、もうネタバレでも何でもないが、マモーはクローンで、死ねば別のマモークローンが現れるというトリックなのだが、当時はクローンは最先端技術で、私はほとんど知らなかったと思う。
今でこそ、普通に観ているが、初見ではかなりビビっていたように思う。
マモーは現在でもルパン三世史上最大の敵だったのではないだろうか。
そのほかにもルパンと次元、五ェ門との友情も良く描かれている。
次元は次元なりの友情で、五ェ門は五ェ門らしい友情表現で、とてもいい感じです。
斬鉄剣がラストの方で活躍するんですが、それがもうカッコいいのなんのって、もうそのシーンだけで、この作品を名作に押し上げています。
そしてルパンと峰不二子との愛。
実は大人になっても2人の関係は理解できずにいる。
でも、そこが良いんだろうな。
銭形のとっつぁんは相変わらず。
銭形警部の下の名前はなんだっけ?
この映画で大体のルパン三世のキャラクター設定や後の映画のストーリーのパターンが決定づけられた様な気がします。
とにかく、古いですがこの映画だけはルパン三世を語る上で見逃せない、是非観ておいて欲しい作品なのです。
最後に原作者モンキーパンチさんのご冥福をお祈りします。
「マモー!ミモー!」