カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

オーメン

第14回目はオーメン

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出典filmarks.com 

*以降ネタバレ注意です。

 


今回もホラー映画についてですが、今作は悪魔が主題になっています。

 


キリスト教徒でない人には、あまり怖くない映画です。

 


子供の頃に一度観ているのですが、かなり印象に残っています。

 


アメリカ人の外交官ロバート・ソーン夫妻はローマの産院で子供を出産するが、死産となります。

 


同時刻に出産時に母親が亡くなり、孤児となった赤ちゃんを妻に内緒で養子とします。

 


実はその子は悪魔の子だったのです。

 


名前はダミアンと名付けられ、5歳になった頃から、周囲で怪現象が起こり始めます。

 


ある時、ロバートの元に、謎の神父がやってきて、ダミアンが悪魔の子であることを告げます。

 


神父の言葉を信じなかったロバートでしたが、度重なる怪現象と妻の怪我と流産もあり、ようやく調査に乗り出します。

 


ダミアンの出生の秘密を知るためにローマへと向かうのですが、サスペンスフルに描かれて、緊張感が走ります。

 


そして悪魔の子を殺すための7本の聖剣に行き当たります。

 


果たしてダミアンと父親の決着はどうなるのか。

 


この映画のタイトル、オーメンとは前兆という意味で、悪いことが次々起こるということと、ストーリー全体が悪魔の支配する世界の到来の兆しを表しています。

 


不吉な自然現象など、悪魔の仕業としか思えないことが描かれていますが、実はダミアン自身は何もしないのです。

 


一度、重要なシーンで悪魔的な事件を起こしますが、故意なのか事故なのか、はっきりしません。

 


ダミアンには守護者たち(悪魔教団と私は勝手に呼んでいる)がいて、彼らが悪魔的所業を成しますが、人間の力の範疇です。

 


子供の頃、観たときはダミアンは間違いなく悪魔の子として観ていましたが、改めて観ると、考察の余地があるのではないかということを考えました。

 


すなわち、全てが悪魔教団によるロバート・ソーンの地位と財産をダミアンに相続させる計画が本質で、実はダミアン悪魔説は悪魔教団のプロパガンダだったのではないかということである。

 


ただ悪魔の子というだけで、ダミアンを殺してしまって良いのだろうか。

 


本当に悪魔の子なのだろうか。

 


是非、映画を観て検証してみて下さい。

 


ちなみに、この映画には2、3と続編があります。

 


私は1作目だけを支持して、続編はなかったものとしています。

 


理由としては、1作目に比べて、全体的に出来が良くない。

 


1作目で不安と恐怖を残して終わったにもかかわらず、続編ではたいして恐ろしいことは起こらず、ガッカリすること。

 


むしろ、全て解決してスカっとしてしまうことである。

 


もちろん、1作目だけ観てモヤモヤする人は3まで観ることをお勧めする。

 


ところで、私が子供の時であるが、sugar のウェディングベルという曲が流行っており、友人と高音で歌マネをして、最後のフレーズ「くたばっちまえ!オーメン」と、そこだけデーモン小暮のモノマネで歌うという替え歌芸を披露していた。

 


恥ずかしい。

 


が、良い思い出である、映画オーメンも含めて。