カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

ヤングガン

 

 

 

第318回目は「ヤングガン」です。

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1988年のアメリカの西部劇映画です。

 


子供の頃、私は銃が好きでした。

 


毎日のようにオモチャの銃を持ち歩き、出会った友人たちと、激しい撃ち合いをくりひろげていました。

 


当時の主な武器はいわゆる銀玉鉄砲と呼ばれるもので、バネで弾を飛ばす威力の弱い銃でした。

 


弾の価格は安くて、撃っても撃っても無くならないほどでした。

 


町内のあちこちに弾を隠して、補給しながら戦っていました。

 


しかし時代は移り変わり、BB弾が登場し空気圧で弾を飛ばすエアガンへと進化していきました。

 


もちろんエアガンは高価で、危険であるため、私は手に入れることができませんでした。

 


結局、エアガンを手に入れた友人の一人勝ちになってしまい、私たちの西部劇時代は幕を閉じてしまったのです。

 


兵器の進歩が平和をもたらすというのは、ある意味真理なのかもしれません。

 


私たちは銃を捨てました。

 


しかしながら、当時の私たちは馬の代わりに自転車を乗り回すヤングガンだったのです。

 


荒野の七人やクリント・イーストウッドになりきっていました。

 


それゆえに西部劇というのは、少年時代を思い出すようなジャンルの映画なのです。

 


中でもこの「ヤングガン」という映画は、懐かしい友人を思い出すような作品です。

 


西部劇が好きな人、もしくは西部劇に興味がない人も是非一度観てみてください。

 


時は1878年ニューメキシコ州リンカーン郡。

 


大勢に追われながらウィリアム(ビリー)・H・ボニーは町に流れて来ました。

 


ビリーは牧場主のタンストールにかくまわれ、一時の平和を手に入れます。

 


タンストールは流れ者の青年たちを養いながら教育をほどこしていました。

 


しかし、ある時対立するマーフィー一味にタンストールが殺されてしまいます。

 


復讐のために、保安官となるビリーとその仲間たちですが…。

 


果たしてタンストールの仇は撃てるのでしょうか?

 


ビリーの運命は?

 


是非一度、観てみてください。

 


よく無法者なんて言葉を聞きますが、とにかく無茶苦茶です。

 


これが実話だというのだから驚きです。

 


アメリカはよく国家として、成り立ったものです。

 


それと銃が規制できなかったのも頷けます。

 


もちろんビリーも実在の人物で、ビリー・ザ・キッドという通り名で呼ばれていました。

 


私はこの名前をどこで知ったのか、もはや覚えていませんが、有名なので知っている方も多いのではないでしょうか?

 


とにかくイカれた野郎です。

 


まったく映画を観ていると、とある友人を思い出します。

 


ビリーを演じているのはエミリオ・エステベスです。

 


なんとチャーリー・シーンの兄なんだそうです。

 


ちなみにチャーリー・シーンも出演しています。

 


エミリオの狂気に満ちた演技は賞賛に値します。

 


一方、キーファー・サザーランドも出演しています。

 


キーファーといえば、どちらかと言うとならず者のような気がしますが、今回は良識派です。

 


その辺もキーファーの演技力と言ったところでしょうか。

 


何にせよ、自分の少年時代を思い出します。

 


さて、

 


続編の「ヤングガン2」も観てみました。

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1990年の正当な続編です。

 


冒頭で自動車が出て来て、ちょっと戸惑いましたが、安心してください。

 


ちゃんとした続編です。

 


前作から数十年後、老人になった自称ビリーの回想から始まります。

 


内容は前作から21歳でビリーが死ぬまでとなっています。

 


えっ?

 


じゃあ、冒頭の老人は誰なんだって?

 


実は史実ではビリーは21歳で死んだことになっています。

 


しかし、のちにビリーを名乗る老人が現れたのですが、裁判では老人がビリー本人であるとは認められませんでした。

 


果たして老人は本物か偽物か?

 


歴史の真実はいかに?

 


是非一度観てみてください。

 


ちなみに、とある友人がビリー・ザ・キッドだとするならば、さしずめ私はパット・ギャレットだな。

 


などと感慨深く観てしまうのでした。

 

 

 

STAND BY ME ドラえもん

第317回目は「STAND BY ME ドラえもんです」

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2014年の日本のCGアニメ映画です。

 


私は、のび太くんだ。

 


というのは例えですが、何をやってもダメなところや、怠け者なところはのび太くんとなんら変わりはないと思います。

 


射撃は得意ですが、あやとりは苦手です。

 


決定的な違いは私にはドラえもんがいないということです。

 


机の引き出しを開けて「今日も来ないか」と思っていた頃を思い出します。

 


さて、

 


まさかドラえもんを観たことがない人はいないと思いますが、

 


これ一本で、ドラえもんの全てが語られていると言っても過言ではありません。

 


というのも原作の重要なエピソードをまとめた作品となっているからです。

 


それゆえに素晴らしい作品となっています。

 


いかにドラえもんという作品が素晴らしいか再確認できます。

 


ただ、気になる点はこの作品がCGアニメであるということです。

 


違和感がありました。

 


しかし、観てしまえばもう気にならなくなりました。

 


作品自体を評価するにあたっては些細なことでした。

 


さて、一応「ドラえもん」の概要を説明しておきましょう。

 


主人公の野比のび太は何をやってもダメ少年でした。

 


そこに未来から、のび太の孫の孫にあたるセワシくんがやってきます。

 


未来ではのび太が、いろいろやらかしたせいで、とんでもないことになっているようです。

 


そこで、過去を変えるためにやってきたのです。

 


とりわけ、のび太の結婚相手をガキ大将ジャイアンの妹のジャイ子から、ヒロインの源静香に変更することが目標となります。

 


その手助けにやってきたのが、未来のネコ型ロボット「ドラえもん」なのです。

 


果たして、のび太はしずかちゃんと結婚できるのでしょうか?

 


未来は変えられるのでしょうか?

 


是非、観てください。

 


お子様はもちろんのこと、大人の皆さんも是非、観てみてください。

 


ドラえもんは原作では何回か最終回と思わせる回があります。

 


そのうちの一つが「さよならドラえもん」の回です。

 


この映画のメインのエピソードになっています。

 


原作の第1話のエピソードも含み、ドラえもんの初めから最後までを楽しめます。

 


ドラえもんは非常に為になる作品だと思っています。

 


科学や、歴史など子供の教育には持ってこいです。

 


どんな難しい本を買い与えるより、ドラえもんを観せてあげた方が、よっぽど勉強になると思います。

 


まあ、勉強のキッカケにはなると思います。

 


私も恐竜や宇宙のことはドラえもんで知りました。

 


それだけではなく、イジメやらなんやら人間関係の勉強にもなります。

 


ドラえもんを観て様々な教訓を学んで欲しいと思います。

 


さて、映画公開時は「ドラ泣き」なんてキャッチフレーズが使われていましたが、

まあまあ泣ける映画ではあります。

 


ドラえもんのび太の友情、しずかちゃんの恋と成長。

 


ジーンとくるところはたくさんあります。

 


悲しい涙ではないところが良いです。

 


ただただ可哀想なのはジャイ子だけです。

 


ま、ジャイ子のび太なんかと結婚するより、幸せな人生があるかもしれませんね。

 


なんにせよ、未来ではのび太ジャイアンは親戚になるようなので、大きく未来は変わらないそうです。

 


日本が世界に誇る名作と言っても過言ではないでしょう。

 


さて続編の「STAND BY ME ドラえもん2」も観て観ました。

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こちらも感動作と言えるでしょう。

 


特にのび太のおばあちゃんのエピソードが泣かせます。

 


しかし、全体的には観ても観なくてもよい作品だという感じは否めませんでした。

 


面白いのは面白いです。

 


まあ、おまけ的な映画ですね。

 


ああ、僕もドラえもんが欲しいです。

 


ドラえもんがいたら、世界征…

世界平和の為に未来の秘密道具を使うのになー。

 


机の引き出しを開けても今日もドラえもんはいません。

 


どうやら未来の私は幸せなようです。

第7回カズミック映画賞

 

 

皆さん、こんにちは

 


あけましておめでとうと言うには遅すぎる投稿となってしまいました。

 


世間ではトランプ大統領に変わったことで、また一波乱ありそうな時代となりましたね。

 


良くも悪くも変革の年になりそうです。

 


皆さんには幸せな一年が訪れるように祈っております。

 


それでは、遅ればせながら

 


第7回カズミック映画賞を開催します。

 

ノミネート作品は令和6年に私が観た全ての映画、ドラマ、アニメが対象です。

 

今回もノミネート作品が20作品と大変少なくなってしまいました。

 


毎年言ってますが、来年はもう少し頑張って映画を観ようと思います。

 


今年も少ない中から厳選して評価したいと思います。

 


 

 


◆動物賞◆

 

役者名 不明(犬)

役名   不明(忘れました)

作品    天使のくれた時間

 


特に活躍したわけでもありませんが、深い意味があるような気がします。

 

 

 


◆怪物賞◆

 


役者 CG

役名    千手

作品    GANTZ

 

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出典MOVIE WALKER PRESS

 


千手観音の姿をした宇宙人です。

GANTZの黒幕となっていました。

恐ろしい敵です。

そして悲しくもあります。

 

 


◆機械賞◆


役名  K-19

作品  K-19

 

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出典Wikipedia

 


ソ連原子力潜水艦です。

見事な欠陥ぶりが最高でした。

 

 

◆悪役女優賞◆

 

役者 クリスタナ・ローケン

役名    T-X

作品    ターミネーター3

 

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出典U-NEXT

 


女性型ターミネーターということで、インパクトがありました。

 

 

 

◆悪役男優賞◆

 

役者 スティーブン・ボイド

役名 メッサラ

作品   ベン・ハー

 

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出典シネマDEシネマ

 


今回は悪役らしい悪役がいませんでした。

敵役というならメッサラで間違いないかと思いますが、悪役と呼ぶには不憫な気がします。

 

 


◆子役女優賞◆

 

役者 ダコタ・ファニング

役名    ルピタ・ラモス

作品    マイ・ボディガード

 

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出典映画専門チャンネル ザ・シネマ

 


信じられない演技力の子供。

かなり感傷的になってしまいました。

 


◆子役男優賞◆

 

役者 スタンリー・スペクター

役名  ジェレミー・ブラックマン

作品   マグノリア

 

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出典all cinema

 

今回は少年が見当たりませんでした。

もう少しで該当なしとするところでした。

 

 

 

助演女優賞

 

役者 ケイト・レイノルズ

役名   ティア・レオーニ

作品   天使のくれた時間

 

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出典filmarks

 


今回はシティハンターの槇村香役の森田望智との接戦となりました。

かろうじてティア・レオーニに軍配を上げました。

こんな女優がいたんですね。

 

 

 

助演男優賞

 

役者 リーアム・ニーソン

役名   ミハイル・ポレーニン

作品   K-19

 


圧倒的な存在感と副長としての威厳、艦長との対立が素晴らしい

 

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出典ーamazon.co.jp

 

 

◆主演女優賞◆

 

役者 ネーヴ・キャンベル

役名 シドニープレスコット

作品    スクリーム

 

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出典シネマトゥデイ

 


一時期、一世風靡しましたね。

納得です。

 

 

 

◆主演男優賞◆

 

役者 鈴木亮平

役名 冴羽遼

作品 シティハンター

 

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出典 Netflix

 


完璧。

 


◆音楽賞◆

 

作品 ロッカーズ

 

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出典Amazon.co.Jo

 


パンクロックの素晴らしさを教えてくれました。

 


◆主題歌賞◆

 


TM Network

 


曲名 Get Wild

作品    シティハンター

 

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出典amazon.co.jp

 


これほどまでにエンディングに相応しい楽曲はないかもしれません。

 


スラムダンクの第ゼロ感も捨てがたいところですが、これしかないでしょう。

 

 

脚本賞

 


脚本 クリストファー・カイル

作品 K-19

 


実話作品のリアリティと虚構が見事です。

 

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◆監督賞◆

井上雄彦

作品  The first SLAM DUNK

 

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出典slam dunk.jp

 

 

 

素晴らしい映像美。

そして作品の魅力を最大限に引き出していました。

 


◆作品賞◆

マイ・ボディガード

 

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今回は、少ない作品数ながらも、名作揃いですね。

マイ・ボディガードは最も感情を揺さぶられたので、決定です。

 


以上でございます。

 


今年は50作品は観たいと思います。

 


なかなか時間はないですが、より多くの作品を紹介できたら良いなと思います。

 


とか言いながら、もう1月も終わりですね。

 


皆さんも良い映画に巡り逢えることを祈っています。

 


それでは、今年も張り切っていきましょう。

 


本年もよろしくお願いします。

 

 

 

天使のくれた時間

第316回目は「天使のくれた時間」です。

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出典amazon.co.jp

 


2000年のアメリカのクリスマス映画です。

 


皆さんには、運命の分岐点だったという瞬間があったでしょうか?

 


私としては、それなりに順当に進んできたような気もします。

 


もちろん、あの時こうしておけば良かったと思うところは何箇所もありますが、それほど大きな分岐点とは言えないと思います。

 


強いて言えば、あの時Beingの音楽スクールに通っていれば今頃、私はスターになっていたに違いありません。

 


大金持ちになって我が世の春を謳歌していたことでしょう。

 


しかし、そうしていれば今ある幸せは手に入らなかったかもしれません。

 


まあ、これで良かったのでしょう。

 


さて、この映画はあるカップルが空港で別れるシーンから始まります。

 


ジャックはロンドンの銀行に研修に旅立つところでした。

 


恋人のケイトはロウスクールに通っておりアメリカに残ります。

 


出国の寸前、ケイトはジャックを引き止めますが、出世にかかった研修にジャックはケイトとの別れを選択します。

 


それから13年後、ジャックは大手投資会社の社長に登り詰めていました。

 


超金持ちで、女にも不自由なく暮らしていました。

 


クリスマスも仕事でいっぱいのジャックですが、ある時コンビニでトラブルに巻き込まれてしまいます。

 


銃を取り出した黒人キャッシュを説得するジャックは、「自分はなんでも持っている」と言ってしまいます。

 


その翌日ジャックは目覚めると、見知らぬ家で、恋人だったケイトと結婚しており、子供までいる世界線になっていました。

 


果たしてこれは夢なのか?

 


それとも天使のくれた時間なのか?

 


キャッシュは天使だったのか?

 

 

 

是非、クリスマスに観てみてください。

 


突然、違う人生になっていたらというシチュエーションはよくある話ですが、

 


いかにその世界に順応するかが、その作品の見せどころだと思います。

 


この作品は結構順応するまでに時間をかけて丁寧に描かれている気がしました。

 


ジャックを演じているのはニコラス・ケイジなのですが、あの困った顔が見事にハマっています。

 


恋人ケイト役はティア・レオーニが演じています。

 


他の作品でも見たことがあるようですが、記憶に残っていませんでした。

 


しかし、今作ではキュートな演技で、今まで気づかなかったのが不思議なくらい印象的でした。

 


また、娘アニー役のマッケンジー・ヴェガも好印象でした。

 


なかなか演技が上手な子役です。

 


なんだかんだで人生のやり直しを体験したジャックですが、

 


どっちに転んでも、社長なんですよね。

 


大手投資会社か、タイヤ屋さんの社長では全然レベルが違うのかもしれませんが。

 


ジャックが愛を持っていないわけでもないと思います。

 


ただ、投資会社のジャックは基本的に嫌なヤツなんですよ。

 


愛以前にもっと大事なものを失ってしまっていたのではないでしょうか。

 


そういう意味では共感できる映画です。

 


僕が人生をやり直すには幼稚園くらいでないと、取り戻せないような気がします。

 


さて、今日はクリスマスなので、是非観てみてください。

 

 

 

終わりに見た街

 

 

第315回目は「終わりに見た街」です。

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出典テレビ朝日


2024年9月に放送された終戦記念TVドラマです。

 


この作品は3度目の映像化です。

 


1度目は1982年でした。

 


当時、まだ子供だった私にトラウマを植え付けた作品です。

 


私の核兵器恐怖症は、この作品が少なからず影響していると思います。

 


というのも、この映画のシチュエーションに似た夢を何度も見てしまうからです。

 


それほど印象的な作品でした。

 


さて、そんなドラマがリメイクされたわけですが、私は自分のトラウマと対決するために鑑賞することにしたのです。

 


大人になってから観たら大したことはないだろうと思っていました。

 


確かに恐怖は感じませんでしたが、理不尽さは相変わらずでした。

 


物語は現代の一家族が戦時中の昭和19年に、タイムスリップしてしまうところから始まります。

現代人の感覚と戦時中の人々の思考にギャップを感じつつ、翻弄されていきます。

 


なんとか時代に馴染んでいく家族ですが、次第に戦争の被害を避けるために歴史を変えることを思い付きます。

 


果たして一家は現代に帰れるのでしょうか?

 


歴史は変えられるのでしょうか?

 

 

 

是非、観てみてください。

 


今回のリメイク版の主人公は大泉洋が演じています。

 


戦争時代に翻弄される姿がよく似合います。

 


大泉洋は僕の中で、最近は評価が急上昇中です。

 


もう1人、主人公の相方として堤真一が出演しています。

 


こちらは戦争時代に順応し、飄々と生き抜いていこうとします。

 


このコンビがなかなか秀逸です。

 


見事にマッチングしたキャスティングだと思いました。

 


この2人の軽妙なやり取りが、物語を上手く運んで行くのです。

 


さて、

 


皆さんは、もしも第二次世界大戦で日本が勝利していたらと、考えたことはあるでしょうか?

 


私も考えないではありませんが。

 


結論としては、結果的に戦争に負けて良かったのだろうと思っています。

 


もしも、日本帝国のような軍国主義が今も続いていたらと思うとゾッとします。

 


戦争で失ったものは多くあるとは思いますが、平和を手に入れられたことは良かったのだろうと思います。

 


たとえ、敵国に押し付けられたものだとしてもね。

 


もちろんそれは現代人だから言えるわけで、

 


戦時中に生きていたらとても言えなかったでしょう。

 


私が、もし戦時中にタイムスリップしてしまったなら、まず山本五十六に会うことを目標とするでしょう。

 


そして、この戦争が勝てないこと、未来の日本がどうなっているかを語るでしょう。

 


そして大事なことは、現代では某国がアメリカの敵になっていると言うことです。

 


つまり、日本は未来に向けてアメリカと共存の道を歩むべきだったのです。

 


たとえ日本が占領した領土を、アメリカに献上したとしてもです。

 


しかしながら、それではこのドラマのような結末になる可能性は否定できません。

 


あの戦争は負けるべきだったのか?

 


それとも勝てるならば、勝つべきだったのでしょうか?

 


そんなことを考えさせられる作品です。

 


おそらく10年後か20年後かに、またリメイクされるかもしれないので、機会があれば是非、観てみてください。

 

 

 

 

 

 

K-19

第314回目は「K-19」です。

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出典U-NEXT


2002年のアメリカ・イギリス・ドイツ・カナダ合作の潜水艦映画です。

 


潜水艦好きであり、ハリソン・フォード好きの私としては、この映画を観ないわけにはいかないのです。

 


しかし、かくも恐ろしい映画であったことは知りませんでした。

 


ハッキリ言って地獄のような映画でした。

 


決して面白くないわけではありません。

 


どんなホラー映画よりも恐ろしい映画です。

 


これが実話であるということが、信じられません。

 


いや、ソ連製の潜水艦ならば、有り得るのかもしれません。

 


そう思うと、ますます恐ろしいです。

 


さっきから、恐ろしいしか言ってないですけど、それ以上言葉が出てきません。

 


この恐怖体験を是非、味わってみてください。

 


物語はソ連の最新鋭潜水艦「k-19」が竣工するところから始まります。

 


しかし、この潜水艦はトラブル続きで、出航前にすでに、10人の死傷者を出していました。

 


そこでついたあだ名が「未亡人製造艦」でした。

 


そこに赴任してきた新任艦長のアレクセイ・ボストリコフ(ハリソン・フォード)は任務遂行のために、訓練や人事に尽力をつくします。

 


しかし、乗組員とは関係が上手く行きませんでした。

 


果たして「K-19」は無事に任務を遂行できるのでしょうか?

 


是非、観てみてください。

 


舞台設定が1961年なので、潜水艦の設備が古く感じるのかもしれませんが、

 


明らかに、よろしくない感じが漂っています。

 


ソ連製というところがもたらす偏見かもしれませんが、欠陥潜水艦という雰囲気は最初から抜群に伝わって来ました。

 


私は潜水艦が好きなのですが、もともと絶対に乗りたくないと思っています。

 


理由は一つ、原子炉を積んでいるからです。

 


いくら原子炉が隔離されていると言っても、信用できるはずがありません。

 


ましてや、ソ連製などもってのほかです。

 


必ず漏れるに決まっています。

 


その点、日本の潜水艦はディーゼルエンジンなので安心です。

 


しかし、それはそれで息苦しそうで、やはり乗りたくありません。

 


全国のサブマリナーの皆さんには申し訳ありませんが、とてもじゃないけど乗れたものではありません。

 


さて、とにかく嫌というほど潜水艦の嫌なところを見せつける映画ですが、見どころは満載です

 


潜水艦ものでは定番の艦長と副館長の確執も緊張感があります。

 


戦闘シーンは、ほぼないのですが手に汗をかく緊張しっぱなしの映画です。

 


とにかく健康で元気な時に、観ることをオススメします。

 


病気の時には決して観ないでください。

 


間違いなく潜水艦映画の中では、名作で歴史に残る作品でしょう。

 

 

 

 

THE FIRST SLAM DANK

第313回目は「THE FIRST SLAM DANK」です。

 

出典amazon 

 

2023年の日本のスポーツアニメ映画です。

 

皆さんはバスケットボールは好きですか?

 

私は結構好きなんです。

 

観る専門ですけどね。

 

小学校の時はバスケットボール部に入ってたこともあります。

 

まあ、交流試合で68対1で負けた記憶しかありませんけど。

 

まあ、それは良いとして。

 

バスケットボールの魅力は、そのスピードとテクニック、そして得点の奪い合いだと思います。

 

シュートが次々決まるので、見ごたえがあります。

 

サッカーだと多くて3点くらいだと思うんですが、バスケットボールは100点くらいいきそうなゲームです。

 

単純に得点がたくさん入る方が面白いじゃないですか?

 

あとテクニック面でもすごい技がいっぱいあります。

 

しかし、経験者や詳しい人なら細かい動作にもその凄さがわかると思いますが、

 

素人目には早すぎて、何が起こっているのか分からないと思います。

 

そこで、バスケットボールの入門書となるのが「SLAMDANK」です。

 

主人公、桜木花道はまったくの未経験でバスケットボールを始めます。

 

そのため、基礎の基礎からバスケットボールを学び、読者もそれによってルールやテクニックを学ぶことができます。

 

スラムダンクの影響でバスケットボールを始めた人、学んだ人はかなり多いのではないかと思います。

 

これ程、親切丁寧な入門書はないと思います。

 

是非この映画を観る前にTVアニメか、コミックを読んでおくことをオススメします。

 

出典U-NEXT 

 

さて今回の映画は原作でいうところの、全国大会山王戦がメインになっています。

 

そして湘北高校宮城リョータの少年期からの回想が絡められています。

 

あえて、あらすじを紹介するところではないと思います。

 

果たして山王VS湘北の勝敗はいかに。

 

ぜひ観てみてください。

 

「絵が動いてる!」っと、かなりの衝撃を受けました。

 

もちろん、アニメなので絵が動いているのは、当たり前なのですが。

 

井上雄彦の描いた絵が、そのまま動いているということなんです。

 

これは絶対に観ないと解らないと思います。

 

ストーリー部分は宮城リョータの回想シーンのみで構成されているので、スラムダンクを初めて観る人はチンプンカンプンかもしれません。

 

個人的にはリョータの入院の原因が、三井にボコボコにされたんじゃなかったので、ホッとしました。

 

それはそうと、注目すべきは試合のシーンですね。

 

原作ではセリフや解説が入るのですが、映画では思い切って、ほぼほぼカットしています。

 

その分、スピード感があり、リアルな試合展開が楽しめます。

 

誇張した演出も少なく、スローモーションが少し多いくらいで、かなり演出としては思い切った作品だと言えると思います。

 

マンガ的な面白さを捨てて、バスケットボールの試合の面白さのみで勝負しているという感じです。

 

正味、試合開始直後のいきなりのアリウープ(パスを空中で受けて、そのままシュートするテクニック)には見事にハートを鷲掴みされました。

 

そして、すぐに反撃されたシーンも衝撃でした。

 

それどころか、試合のすべてが見どころ満載なのです。

 

全てのプレイ、テクニックが感動的です。

 

まるで本物の試合を観ている様に興奮しました。

 

原作で勝敗は知っているものの、かなりテンションは上がりました。

 

特に後半戦は感動ものです。

 

こんなにアニメのスポーツで感動したのは「あしたのジョー2」以来ではないでしょうか?

 

素晴らしい作品だと思います。

 

しかし、欠点がないわけでもありません。

 

キャラクターの解説がないため、宮城リョータ以外、誰が誰だか判りません。

 

かろうじて味方チームのメンバーはわかると思いますが、敵チームに至っては皆んな同じに見えます。

 

いや、河田は顔が特徴的なので分かるかな。

 

正に原作ありきの作品と言えるでしょう。

 

しかし、スラムダンクの映画としては完璧です。

 

そこは揺るがないと思います。

 

本作はスラムダンクの実質上の最終回と言っても良い作品です。

 

ですが、希望としては同じ手法で、1話目からリメイクして欲しいものです。

 

そしたら絶対に観ると思います。

 

皆さんも是非、観てみてください。