第249回目は「ジュラシック・パーク」です。
1993年のアメリカのSF恐竜映画です。
*以降ネタバレ注意です。
子供といえば、男女問わず恐竜が好きだと思います。
姪っ子甥っ子も恐竜が大好きだったし、かく言う私も恐竜が大好きでした。
私が恐竜について知ったのは、確かドラえもんだと思います。
今でこそティラノサウルスは前傾姿勢で、速く走るイメージですが。
昔はゴジラの様に直立姿勢でのっしのっし歩いているのが定説だったのです。
博物館の骨格も直立していた様な気がします。
さて、そんな恐竜たちがホンモノさながらに動きまわる驚異の映画です。
公開当時としては、CG映画の革命的完成度だったと思います。
まるで違和感がありません。
更に言えば、恐竜の造形(アニマトロニクス)も素晴らしいと思います。
ちょっとグロいシーンもありますが、是非、家族で楽しんで欲しい映画です。
物語の舞台はコスタリカの沖合に浮かぶ島。
大富豪のジョン・ハモンドに招待された古生物学者のグラントとサトラー、数学者のマルコムは島へと向かいます。
そこは遺伝子操作で生み出された恐竜の棲むテーマパーク「ジュラシック・パーク」でした。
グラントたちは、オープン前のアドバイザーとして招かれたのでした。
しかし、ジュラシック・パークは陰謀とトラブルが待っていました。
果たしてジュラシック・パークは無事にオープンできるのでしょうか?
是非、観てみてください。
映像的価値も高いうえに、社会的評価も高い作品になっています。
映画では琥珀に閉じ込められた蚊から、恐竜のDNAを抽出するという設定ですが、
映画のヒットのおかげで、実際の研究者が琥珀が手に入らなくなったと嘆いているとニュースになるほどでした。
実現可能なのかどうかは解りませんが、私にはリアリティのある設定の様に思えました。
逆にリアリティが感じられなかったところは。
テーマパーク経営をなめているところです。
まず、全然危機管理ができていません。
そもそも、既に人が死んでいる状態でどうやってオープンできると思ったのでしょうか?
スタッフも少な過ぎます。
サファリパークでももっと飼育員がいると思います。
システムエンジニアも少ないし、セキュリティもガバガバです。
とてもじゃないですけど、オープンできそうにありません。
また、恐竜もあまり見えない様で、アトラクションとしてもイマイチです。
とても、人数をさばける様には思えません。
あと、悪天候の対策もとられていません。
島を買い取るほどの財力があるなら、もうちょっとなんとかなったのではないでしょうか。
立地は中央アメリカのコスタリカということで、おいそれとホイホイ行ける場所ではありません。
アメリカからは近くて良いリゾート地なのかもしれませんが、きっとお金持ち向けだと思います。
採算が合うのかどうか、疑問です。
とは言え、実際にあるのならば一度は行ってみたい気もします。
恐竜好きには堪らないテーマパークですね。
この映画で、ヴェロキラプトルという恐竜がもの凄く有名になったと思います。
ティラノサウルスはもちろん、ラプトルの怖さも存分に伝わってきます。
恐竜の魅力をここまで引き出した映画は他にはないでしょう。
是非、観てみてください。
さて、ジュラシック・パークは3まであります。
一応、観て観ましたが、1作目が1番面白いと感じました。
2作目「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」は話の展開が私の好みではありませんでした。
主人公たちのせいで、多くの人が犠牲になるところが、あんまりでしたね。
3作中で、1番残酷です。
恐竜の映像を楽しむだけなら、充分かもしれません。
「ジュラシック・パーク3」も2作目よりは面白いけど、ストーリー性などはイマイチかもしれません。
どちらかと言うと、ファミリー向けです。
残酷度も低めでした。
やはり、恐竜の映像を楽しむための映画という感じです。
ですが、恐竜好きのお子様にはもってこいの映画です。
念の為、大人が残酷度を確認するために、先に観ておいた方が良いと思います。
私の甥っ子はティラノサウルスが人間を食べるシーンで
「……食べられた……」
と言ってしばらく固まっていました。