カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

バットマン

 

 

 

第210回目は「バットマン」です。

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1989年のアメリカのヒーロー映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


私の中ではスーパーマンスパイダーマンの次くらいに有名なアメコミヒーローという認識でした。

 


この映画までのアメコミヒーローといえば、

 


ピチピチのレオタードにデカパンという、いかにもプロレスラーの様な姿でした。

 


お世辞にもカッコ良いとは言えなかったかも言えません。

 


デザイン的には日本の特撮ヒーローの方が洗練されている様な気がします。

 


見慣れているだけかもしれません。

 


まだデザイン的も能力的にもスパイダーマンはカッコ良く。

 


スーパーマンはデカパンながら、クリストファー・リーヴの顔が良いし、スケールがデカかったので、気にならなかったのだと思います。

 


とにかく古いバットマンは、あまり出来が良く無かったと思います。

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ところが、この「バットマン」はメチャクチャカッコ良いのです。

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アメコミヒーローの革命でありハリウッド映画の転換点だと言っても過言ではありません。

 


この「バットマン」がなければ、今で言う「アベンジャーズ」や「ジャスティス・リーグ」は無かったと思います。

 


最近では「バットマン」といえばクリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」の方を思い浮かべる人が多いかもしれませんが。

 


あえて今回はティム・バートン版の「バットマン」をオススメします。

 


物語の舞台は架空の犯罪都市ゴッサムシティです。

 


犯罪者で溢れ返るゴッサムシティに、犯罪者を懲らしめる謎の男が現れました。

 


彼はバットマンと名乗り、犯罪者を恐怖で鎮圧しようとしていました。

 


一方、マフィアの幹部であるジャックはボスとの確執から罠にハメられてしまいます。

 


その渦中でジャックはバットマンと遭遇し、工場の廃液の中に転落してしまいます。

 


辛うじて生きていたジャックですが、廃液で皮膚の色が変色し、口角が引きつった顔に変貌してしまいました。

 


その後、ジャックはジョーカーと名乗り、ゴッサムシティを支配しようと企みます。

 


果たしてバットマンはジョーカーの犯罪を食い止められるのでしょうか?

 


ゴッサムシティの運命は?

 


是非、観てみてください。

 


この映画は評価すべき点がいくつもあります。

 


先ずはヴィジュアル面です。

 


実写でありながら、コミックの中の世界を見事に表現しています。

 


悪く言えば漫画っぽいということなのかもしれませんが、むしろ秀逸な映像であると思います。

 


ダークなイメージとコミカルな演出が調和しています。

 


バットマンが操るマシンも、いかにもマンガチックですが、カッコ良く感じます。

 


音楽も映像とマッチしていて雰囲気が良いです。

 


アメコミの世界に引き込まれます。

 


さて、この映画の主人公はバットマンなのですが、真の主人公はジョーカーなのです。

 


実際、映画を観てみても、ジョーカーの情報量が多めの様な気がします。

 


確かにバットマンの正体や過去に迫る部分はあるのですが、新聞記者による客観的な視線で描かれます。

 


もちろんバットマン目線の語りもあるのですが、分量が少ない気がします。

 


やはり魅力的なのは悪の怪人なのです。

 


バットマンもある意味、怪人です。

 


悪対闇の対決という感じです。

 


日本で言うと「必殺仕事人」に雰囲気が似ている気がします。

 


日本人は案外、勧善懲悪が好きなのでバットマンは受け入れやすかったのではないでしょうか。

 


でも見どころはやっぱりジョーカーだったりします。

 


さて続編の「バットマン・リターンズ」も観てみました。

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1992年の作品で監督は同じくティム・バートンです。

 


この映画での悪役(ヴィラン)はペンギンとキャットウーマンです。

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ペンギンもキャットウーマンも不幸で可哀想な感じです。

 


ある意味バットマンも不幸なのかもしれません。

 


結局のところ、怪人であろうとなかろうと、悪い人間がいるという話です。

 


どちらかと言うと、この映画も主人公はペンギンでした。

 


続いては「バットマン・フォーエヴァー」です。

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1995年の3作目で、監督がジョエル・シュマッカーに替わりました。

 


やっと、バットマンが主人公っぽくなってきました。

 


しかし、その分問題が浮上して来ました。

 


今回の登場ヴィラントゥーフェイスエニグマですが、イマイチ魅力に欠ける気がしました。

 


映画の雰囲気も明るくなってファミリー向けになった様な気がします。

 


前作までは良い意味でマンガチックだったのですが、ダメな方にマンガチックになった気がします。

 


とは言えど、エニグマに合わせて、全体的な印象をサイケデリックにしたのは効果的だった様に思います。

 


娯楽作品としては充分に面白かったと思います。

 


バットマンの相棒ロビンも初登場です。

 


仲間ができたことで、良くも悪くもダークなイメージは払拭されてしまいました。

 


ロビンとバットマンスーツのデザインは優秀だと思います。

 


私の気のせいかもしれませんが、バットマンのお尻が強調されていた気がします。

 


最後は「バットマン&ロビン・Mr.フリーズの逆襲」です。

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1997年のシリーズ4作目です。

 


よりファミリー向けになり、むしろ子供向けという感じもしました。

 


しかし、逆に完成度は増した様に感じました。

 


今回の登場ヴィランMr.フリーズとポイズン・アイビーとヴェインです。

 


敵が強力になりバットマンたちも苦戦しますが、ちょっとコメディタッチになってきました。

 


その気があればバットマンは倒されていたはずです。

 


それにしても、敵も味方も増えて賑やかになりました。

 


登場人物が増えすぎて、ごちゃごちゃしている感じがします。

 


よくいえばお祭り騒ぎの娯楽大作と言えるでしょう。

 


1作目から比べると、随分と明るく楽しいバットマンになってます。

 


そして、やっぱりバットマンのお尻がプリリンッとなるシーンが気になりました

 


残念ながら、このシリーズは今作で打ち切りとなってしまいます。

 


私は決して悪い作品ではないとは思います。

 


もっと続いて欲しかったとも思っています。

 


今更、観るまでもないかもしれませんが、興味がありましたら、一度観てみてください。