第158回目は「スピード」です。
出典amazon.cp.jp
1994年のアメリカのアクション映画です。
この映画を私は妻(結婚する前)と劇場で鑑賞しました。
超満員で、仕方なく最前列で観たのを覚えています。
おかげで迫力のある映像が楽しめました。
中にはあえて最前列で観るという方もいるのでしょう。
画面が視界一杯になるので、映画に集中できそうです。
ところが、私の場合は目玉が、右へ左へ忙しくて、目が回りそうでした。
それだけ目まぐるしく展開する迫力のある映画でした。
さて、物語はロサンゼルス市警のSWAT隊員ジャック・トラヴェンと爆弾犯の対決を描いています。
爆弾はバスに仕掛けられ、時速80kmになるとスイッチが入り、時速80km以下に減速すると爆発する仕組みになっています。
果たしてジャックは爆弾犯からバスを守ることができるのでしょうか?
是非、観てみてください。
この映画はシンプルな内容で非常に良く出来た映画です。
アクション映画が好きな人で、まだ観たことがない人にはお勧めしておきます。
冒頭で、バスに乗り込むまでに一つの事件が起こります。
そこで爆弾犯とジャックに因縁が生まれるわけですが。
ジャックと爆弾犯の人物象を短時間に、深く
印象付けることに成功しています。
非常に上手い導入部分だと感じました。
バスに乗ってからは、スリル満点のバスの暴走とパニックになった乗客が映画を盛り上げます。
バスに乗り込んだジャックと爆弾犯の知恵比べも見どころです。
全体的な場面構成も凝っていて、退屈な場面が一つもない映画です。
私はこの映画で主人公ジャックを演じるキアヌ・リーブスとヒロインのアニーを演じるサンドラ・ブロックを初めて知りました。
どちらかと言えばサンドラ・ブロックの方が印象的でした。
アニーはバスの乗客で、重要な役割を果たすのですが、凄く魅力的に見えました。
それまでには見たことがない個性を感じました。
キアヌ扮するジャックも、なかなか個性的で、強さもありつつ取り乱すシーンもあり、人間味が厚く表現されています。
一方、爆弾犯はデニス・ホッパーが演じています。
知的でありながら、冷酷で狂気を感じさせる見事な演技でした。
この3人の人物象を存分に引き出しているので、シンプルながら厚みを感じる映画になっていると思います。
私は久々に観ましたけれど、やはり面白いと感じました。
実に完成度の高い映画だと思います。
ところで、時速80kmでスイッチが入り、80km以下に減速すると爆発する爆弾ですが、「スピード」以前にも登場しています。
それは日本の映画「新幹線大爆破」です。
1975年の映画で、タイトル通り新幹線に爆弾が仕掛けられます。
「スピード」の公開当時は「新幹線大爆破」のパクリだとかで、結構ネタにされていました。
私も観たことはありませんでした。
正直なところ、つまらなそうなタイトルだと思っていました。
良い機会なので、観てみましたよ
「新幹線大爆破」
結論から言うと、かなり面白かったです。
152分と長めの映画で、しかも体感でめちゃくちゃ長く感じました。
それでも中身が濃くてダレずに観ることができました。
古き良き時代の刑事ドラマです。
ストーリーは「スピード」みたいなもので、バスが新幹線に変わっただけ。
あとは犯人と警察と国鉄職員の駆け引きなどが楽しめます。
印象は「スピード」とは全く違うものになると思います。
観る前はチョット、バカにしていましたが、実は名作でした。
古い映画が好みの人は観てみても良いと思います。
昔の警察ドラマはバンバン拳銃を撃っていて、面白いです。
ラストは私の好みではありませんでしたが、観て良かったと思います。
掘り出しものです。
興味のある人は是非、観てみてください。