第128回目はグースです。
1996年のアメリカのファミリー映画です。
*以降ネタバレ注意です。
主人公のエイミーは母親を交通事故で亡くしてしまい、ニュージーランドから父親の住むカナダへと引っ越してきました。
両親が離婚して以来、疎遠になっていた父親にもカナダにも、エイミーは馴染めずにいました。
ある時、エイミーは森でグース(カナダガン)の卵を保護します。
やがて卵が孵化して刷り込みによってエイミーは、15羽のグースの赤ちゃんに母親と認識されます。
エイミーはグースたちを育てるうちに父親との関係を修復していきます。
成長したグースは渡り鳥であるため南へと旅立たなければなりません。
しかし、親鳥がいないグースは「渡り」を学ぶことができません。
そこでエイミーと父親は協力して小型飛行機でグースを南へと誘導する計画を立てます。
果たしてエイミーはグースたちを南の地へ導くことができるでしょうか。
という物語です。
ただただグースたちが可愛いという映画です。
鳥と飛行機が好きな人にお勧めな映画です。
|
父親は造形作家のようですが趣味で飛行機も制作しています。
最初は鳥人間コンテストに出場していそうな飛行機ですが徐々に本格的な物になっていくところが面白い。
グースたちもヒナからみるみる成長するので、親心が湧いてきます。
ヨチヨチ歩きから、猛ダッシュでエイミーについて行くグースたちが微笑ましい。
大きくなったグースは意外と大きくてちょっと驚きです。
一方で、環境問題も取り上げた作品にもなっています。
開発によって奪われようとしている自然ですが、渡り鳥の生息地に認定されれば、開発を中止させる事ができるのです。
そのためアメリカではエイミーたちの行動に注目が集まります。
大勢のアメリカ人が応援する姿はいかにもアメリカらしくて私は好感が持てます。
実際の話は詳しく知りませんが、アメリカには夢を現実化させる力があるということを感じさせます。
是非、夢と希望のある子供たちに観て欲しい映画です。
ただ、1つだけ不満点があります。
この作品は環境保護、動物愛護の映画であると同時に、親子の絆を描いた映画でもあります。
確かにエイミーは可愛くて私も父性をくすぐられるところですが。
エイミーは途中で鼻にピアスを空けてしまうのです。
よりにもよって鼻ピアスです。
まあ個人の自由なのかもしれませんが、まだ14歳ですよ。
大人ならば自己責任で好きにすれば良いと思いますが、あまり良い気はしませんでした。
お父さんは悲しい(私の娘ではないけれど)。
私も頭が堅いのかもしれませんが、
そこだけが残念です。
環境保護も動物愛護も大事ですが、もっと大事なこともあるように感じました。
それでも映画はとても面白いです。
自然も生物も美しいので、癒される映画でした。