第127回目はアポロ13です。
出典amazon .co.jo
1995年のアメリカの実話を基にした映画です。
*以降ネタバレ注意です。
舞台は1970年、アポロ13号が月面着陸を目指すなか様々なトラブルが発生し、それらを乗り越えていく物語です。
アポロ13号が無事に生還できるかどうか是非観てみてください。
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アポロ11号が初めて月面着陸したことは有名だと思います。
私は宇宙開発にもアポロ計画にも詳しくなかったので、アポロ13号の存在すら知りませんでした。
月に行ったのもアポロ11号だけだと思っていました。
実際には11号、12号、14号、15号、16号、17号が月に着陸していたそうです。
全く知らなかった。
最近、アポロ11号については私はまだ観ていませんが「ファーストマン」という映画が公開されました。
普通ならばアポロ11号の映画の方が先に作られそうな気がしますが、何故アポロ13号の映画が制作されたのか不思議に思っていました。
しかし映画を観ればその謎は一気に解決します。
アポロ13号は後に「最も成功した失敗」と呼ばれる大事件だったのです。
宇宙飛行士憧れる少年少女はたくさんいることと思いますが、私は怖くてダメでしたね。
飛行機でさえ怖い私がロケットに乗るなんて考えられません。
宇宙に憧れはありますが、何度も打ち上げ失敗の映像を観てきたので、あんないつ爆発するか分からないロケットの先っぽに閉じ込められるなんて信じられません。
宇宙飛行士とそれを目指している人は勇敢な人間だと思います。
宇宙飛行士に憧れるお子様には絶対観せたくない映画ですが、リアルに宇宙飛行士を目指している人は絶対に観なければならない映画だと思います。
数々の失敗の上に成功が成り立っているということを、知っておかなければならないという気がします。
さて、この映画の見どころと言えばロケットの打ち上げシーンです。
私の知る中では最も美しい打ち上げの映像です。
私にはリアリティーの程は分かりませんが、確か映画公開当時に専門家の方が「これ、どうやって撮影したの?」と驚いているTV番組を見た記憶があります。
CGなんですけどとても良い出来だったようです。
ロケットの打ち上げってなんだか感動しますね。
宇宙空間の映像も無重力感があって神秘的です。
いえ、ここは科学的と言うべきですね。
今でこそCGでなんとでもなる映像ですが、1995年でこの映像はなかなかの出来栄えだと思います。
そして宇宙船の爆発事故。
ほぼ実話通りらしいですが、宇宙飛行士たちは冷静です。
酸素の残量、電力の残量、二酸化炭素の濃度どれをとっても致命的です。
地上の管制室との交信それぞれを対処していきます。
パニックにならないところが、スゴイですね。
そちらの方はリアルなんでしょう。
フィクションやアニメなら
「酸素がー!電力がー!」
と、大騒ぎしているような気がしました。
危機感を煽って盛り上げるにはそういった演出が必要かもしれませんが、現実では冷静に対処するものなのでしょう。
まあ大騒ぎしてる余裕がないんだと思います。
不安と絶望を押し殺して無事生還を目指す宇宙飛行士とNASAのクルーと、対照的に不安を隠せない宇宙飛行士たちの家族。
その家族が視聴者の目線になっているのだと思います。
何も出来ないでただ信じて待つだけしか出来ないというところが共感できると思います。
この先、また月を目指す人たちがいるそうですが、私はそんな勇敢な人たちを密かに応援したいと思います。
そんな人たちが宇宙世紀に人類を導いて行くのでしょう。
重力に魂を引かれた私は地上からロケットを眺めることにします。
とりあえず、前澤さん頑張って!