第123回目はポルターガイストです。
1982年のアメリカのホラー映画です。
*以降ネタバレ注意です。
とある不動産屋勤務の家庭フリーリング一家は新興住宅地のクエスタ・ベルデに引っ越して来た。
しかし、その家はポルターガイスト現象が起こる幽霊屋敷だった。
という物語です。
タイトルとジャケットは随分怖い雰囲気を醸し出していますが、中身はさほど怖くはありません。
子供と一緒にホラー映画を観たいという親御さんにはピッタリのファミリー向けホラー映画です。
そんな親御さんがいるかは分かりませんが、是非家族でどうぞ、という感じです。
ワンシーンほど子供が観るにはキツいシーンがありますが、何ごとも経験なので良いかなと思います。
さて昔は日本でもNHKのテレビの放送終了間際には、君が代が流れていたように思いますが、現在はどうなのでしょう。
最近は24時間テレビ放送している局がほとんどですよね。
当時のアメリカでもテレビ放送終了間際はアメリカ国歌でしめるようです。
そしてその後はいわゆる砂嵐という画面になります。
そんな時間まで起きているフリーリング一家ですが、末娘のキャロル・アンは砂嵐から「あの人たち」の声を聞いてしまいます。
それからというものイスが勝手に動いたり、スプーンが曲がったりという現象が起こります。
母親のダイアンはなぜか怖がらずに楽しんでしまいます。
前半、不気味というより不思議という感覚で見れます。
中盤、嵐の夜にキャロル・アンが異世界に連れ去られてしまいます。
そんなシーンでも音楽が壮大でホラーというよりはファンタジー映画のようです。
果たして家族はキャロル・アンを連れ戻すことが出来るでしょうか?
是非観てみてください。
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なぜその家が幽霊屋敷なったのかなどがラストで解明されます。
怒涛のラスト15分は最高の出来栄えです。
ところで、私は少年の頃ポルターガイストをテレビで観たかったのですが、なかなか観ることができませんでした。
テレビ放送を録画予約していたのですが、なんと野球中継の放送延長でラスト30分が録画されていませんでした。
2度目は夏の嵐の日に放送していて、突然停電になり最後まで観ることができませんでした。
この時点で私は少しポルターガイストが怖くなっていました。
3度目もテレビ放送を録画していましたが、後で再生してみると、なんと途中でチャンネルが次々と変わりはじめたのです。
一緒に観ていた姉は「ぎゃー!」と悲鳴をあげ、私も硬直してしまいました。
すると、祖母が「ビデオが勝手に動いていたので、ボタンを押しまくった」と言いました。
そのビデオデッキの右側にはチャンネルボタンが2・4・6・8・10・12という風に独立して並んでいました。
そこを祖母がパチパチ押しまくったようです。
「なーんだ」
と、私はホッと胸を撫で下ろしました。
マジで心霊現象かと思いました。
それから30年経ち、
「いや待てよ?録画予約している状態でチャンネルを変えることが出来るだろうか?」
という疑問がフッとわいて来ました。
まあ、昔のビデオデッキだしそういうこともできたんでしょう。
…………怖くない、怖くないぞ!