第119回目はフットルースです。
*以降ネタバレ注意です。
主人公は都会のシカゴから田舎のボーモントに引っ越して来たレン・マコーミック。
レンはよそ者扱いで町に馴染めずにいた。
その理由として町にはダンス禁止令という法律があり、ロックや有害図書の取締りが厳しく、都会育ちのレンには合わなかった。
町を取り仕切っているのが牧師のショー・ムーア、教会で音楽や文学が若者を堕落させると力説している。
レンはそんな町に息苦しさを感じて、ムーア牧師の説得を試みる。
という物語です。
私はこの映画でサントラというものを知りました。
サントラには大体2通りあって1つはBGM集で、もう1つが歌唱曲集です。
とりわけ私は、歌唱曲集が好きでした。
フットルース以外にもトップガンやスピードなどのサントラCDを持っていました。
映画と音楽が結び付くことで魅力が倍増する様に感じます。
中には作中に使用されていない楽曲もあったりするのですが、映画を思い浮かべながら聴くと印象が違うと思います。
全くイメージが合わない楽曲もあったりしますけど、感性の問題でしょうか。
何にせよ、映画がなければ聴くはずがなかった音楽に出会えたことは大変嬉しいことだと思います。
さて、フットルースは音楽とダンスが主題ですが、私はダンスとはほぼ無縁です。
せいぜいカラオケでDA PUMPのUSAを踊るくらいのものです。
現代の若い子は授業でダンスを習ったり、エンターテイメントではダンスメインのアーティストが増えているので、より身近に感じられるのではないでしょうか。
そんな音楽とダンスを町ぐるみで禁止してしまっているのです。
日本では信じがたいことですが、諸外国ではロックが禁止の国やラブソングが禁止の国なども普通にあるようなので、ない話ではないと思います。
日本でも一部の楽曲は放送禁止になっています。
因みに放送禁止楽曲が1番多いアーティストは梅宮辰夫だそうです。
だいぶ話が逸れましたが、映画の作中で音楽が禁止になった理由ですが、高校生が酔っ払い運転をして事故死したからだそうです。
…………ダンスと音楽、関係なくね?
と思ってしまいます。
禁止すべきはお酒ですよね。
厳密にはお酒に罪はなくて飲酒運転を取り締まるべきです。
しかし、ダンスといえばパーティー、パーティーといえば酒というわけで、巡り巡ってダンスが悪の温床だということになったようです。
これは発言力と影響力のあるムーア牧師の個人的な見解によるものですが、瞬く間の町中に波及してしまったようです。
はたから見ているとアホな考えの様な気がしますが、最近のアメリカを見ているとありえない話でもないなという気もします。
音楽にしろ映画にしろ犯罪に結びつけるのはどうかと思います。
抑圧された青春とその解放がこの映画の見どころです。
ムーア牧師もある意味抑圧されているのですが、音楽がそれを解放してくれるのでしょうか?
是非一度観てみてください
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80年代の音楽、ファッション、車などが楽しめる良い映画だと思います。
私は音楽や本に規制をかけるべきではないと思うので、ムーア牧師には賛同できませんが、ムーア牧師の娘は厳しく躾けた方が良いと思います。
娘はヤバい子です。
ところで、私の姪っ子が小学生の時の話ですが。
私が帰宅すると姪っ子が母親(私からみて義妹にあたる)に激しく怒られていました。
話を聞くと、姪っ子が残酷な歌を歌っていたからだったのです。
どうもYouTubeで聴いた曲なのですが、歌詞の中に女の子がトラックに轢かれて血みどろになるという歌詞が出てきます。
義妹は姪っ子が歌詞の意味も考えず大声で歌っていたことに腹を立てた様でした。
「どう思う?」
突然、義妹に意見を求められました。
私は咄嗟に答えました。
「ロックは規制できねぇぜ!イェーイ!」
私と姪っ子は激しく怒られました。
「子供に無制限にYouTubeを観られる環境を与えている親が悪いと思う」
と、一応まともな答えも返しておきました。
私は作品に規制をかけるべきではないと思いますが、親が子供に与えるものには責任を持つべきだと思います。
当然、見せるべきでないものは見せない様にすれば良いのです。
子供はそれをコッソリと観て大人になって行くものなのです。
子供に作品が悪影響をおよぼすかどうかも親次第だと思います。
それまでに出来るだけ見せるべき作品を一緒に観て、感性と人間性を育てていくべきだと思います。
それは親子の信頼関係だと思います。
最終的には子供の嗜好が勝つとは思いますけど。
子供を信じるしかないですね。
そして私はイケナイものをコッソリ、タップリと観て現在に至ります。