カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

エイリアン

 

 

第100回目はエイリアンです。

 

 

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出典Amazon.co.jp

 


1979年のアメリカのSFホラー映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


エイリアン=宇宙人というのが、定着したのはこの映画のせいだったと思う。

 


当時としては画期的な映画で、SFでホラーというのは斬新だったと思います。

 


映像や構造物から生物のデザインの全てが新しかったと思います。

 


物語は宇宙貨物船ノストロモ号の中で繰り広げられます。

 


自動航行中のノストロモ号のコンピュータ「マザー」は謎の信号をキャッチしたため、冷凍睡眠中の乗組員を目覚めさせます。

 


乗組員は7人。

 


それと猫のジョーンズ。

 


船長ダラス、副長ケイン、操縦士ランバート通信士リプリー、科学主任アッシュ、機関士ブレッドとパーカー。

 


少ない。

 


ノストロモ号は巨大で、大きな円盤の上に高層ビルが4棟建っているような構造です。

 


ちょっとイメージが伝えられませんが、物凄くカッコいいデザインをしています。

 


上部の高層建築物は貨物室及び、精製プラントらしく無人なのでしょう。

 


有人なのは下部の円盤部分です。

 


それでも乗組員が7人と猫1匹というのは少なすぎませんか。

 


きっとウェイライン・ユタニ社はブラック企業です。

 


さて、科学主任のアッシュが言うには、未知の生物の存在があれば、回収しなければならないという契約になっているとのこと。

 


乗組員は渋々、命令に従ってシャトルで未知の惑星に降り信号の調査に向かいます。

 


着陸時にシャトルが故障し、ブレッドとパーカーは修理のために残ります。

 


仕方なく、船長ダラスと副長ケインと操縦士のランバートが船外に出ます。

 


不自然な故障ですが良い演出です。

 


あとで説明します。

 


未知の惑星には異星人の宇宙船がありました。

 


その中でケインは大きく不思議な卵を発見します。

 


卵の上部が開いて中からクモのような生物が飛び出し、ケインの顔に張り付きました。

 


船外に出た3人は急いでシャトルに戻りますが、リプリーはケインに張り付いた未知の生物をシャトルに入れることを拒否します。

 


リプリーとダラスが、入れる入れないで押し問答している間に、アッシュが独断でハッチを開けてしまいます。

 


結果的にはリプリーが正しかったのですが、この時点では、ケインの命が掛かっていたので、アッシュの判断も否定できないでしょう。

 


そこで不自然な故障の話ですが、もし故障が起きてなかったら、調査に向かうのは身分の低いブレッドとパーカーだったはずです。

 


もしブレッドかパーカーがモンスターに襲われていたら、リプリーの意見が採用されていたでしょう。

 


副長のケインだから助けたのです。

 


たぶん。

 


私の偏見かもしれませんが、そう考えると合点がいきます。

 


さてケインの顔をガッツリ抱え込んだクモ状モンスターですが、手術でも切り離すことができません。

 


モンスターの血液は宇宙船を溶かすほどの強い酸だったのです。

 


手の施しようがありません。

 


ところが、モンスターはケインの顔から自然に外れて、ケインは元どおり回復します。

 


しかし、全員での食事中、突然ケインは苦しみだします。

 


そして、腹部を突き破ってエイリアンの幼生が顔をだします。


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「キャーッ!エイリアンの赤ちゃんカワイイ〜!💓」

と女子校生なら叫ぶところですが、それどころではありません。

 


映画史上に残る戦慄のシーンです。

 


と、ここまでが前半です。

 


前半はわりとゆったりとした展開で、退屈に感じる人もいるかもしれませんが、映画に引き込まれるような気がします。

 


充分ノストロモ号の乗組員気分を味わったところで、エイリアン登場というわけです。

 


後半はエイリアン捕獲駆除の攻防戦で、怒濤の展開です。

 


終わったと思ったら、もう一波乱という演出もエイリアンが最初じゃないでしょうか。

 


SFホラーの代名詞的作品なので、是非観て欲しいです。

 


ここから私が気になった点をもう少し話したいと思います。

 


まず、宇宙船の中がカッコ良い。

 


未来的な区画と、整備されていないようなボロい区画があり貨物船の雰囲気が出ている。

 


残念ながら、コンピュータのデザインはレトロな感じだけど、そこは仕方ないですね。

 


人工重力という設定だと思うけど、無重力感はまるでない。

 


脱出用のシャトルまで人工重力が働いているので感心する。

 


次はエイリアンについて。

 


デザインは抜群に良い。

 


巨大な頭部と昆虫のような胴体、怖さと美しさを兼ね備えています。

 


そしてヨダレ。

 


とにかくヨダレ。

 


これを超えるデザインはなかなかないと思います。

 

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そして猫のジョーンズ。

 


あまり出番はないですけど、リプリーにキャリーケースに閉じ込められ、慌てて逃げるリプリーにエイリアンの目の前に置き去りにされたり、

 


リプリーに、ガッシャンガッシャン落とされたりと、ジョーンズにはたまったもんじゃなかったと思います。

 


慌ててるんで、仕方ないですね。

 


そういえば、あらためて観ると主人公のリプリーはあまり活躍してないんですね。

 


他人に命令ばかりして、ちゃっかり自分はいいところに行って(結果的に)ズルイように感じました。

 


酸素冷却剤を取ってこさせといて、結局使わんのかーい!

 


でも、リプリーの存在も戦う女性として斬新でしたね。

 


そんなこんなで、エイリアンは名作なので、是非観てください。

 


因みに、ディレクターズカット版があるそうなんですが、私が観たのは通常版です。

 


聞いた感じではディレクターズカット版の方が良さそうです。