風邪をひいてしまいました。
先に風邪をひいたのは妻の方でした。
普段は自分のベッドで寝るミュウが、
心配して妻に寄り添って寝ていました。
ネットの情報では「猫には悪いものを吸収する力がある」という迷信があるとのことです。
グリーン・マイルのようです。
私は熱が出て、あったかいからミュウがくっついているだけじゃないかなと思っていました。
寝ている妻の首の上にミュウが寝そべっていました。
熱で浮かされているのか、ミュウが乗って苦しいのか、うなされていました。
ちょっと羨ましい。
しかし、そのかいあってか、重症化せずに済んだようです。
そして数日後みごとに風邪が移り、私は熱を出してしまいました。
朝からグングン熱は上がり、夜には38度を越える高熱となりました。
するとその日、ミュウは私に寄り添って寝だしました。
ミュウに風邪を移したら大変だとも思いましたが、あまりの心地よさにグッスリ寝てしまいました。
あとで調べたら人間の風邪は猫には移らないそうです。
翌日、私は嘘のように平熱になっていました。
ノドのイガイガと全身の気怠さは残りましたが、ほぼ治った感じです。
ひょっとしてミュウが吸い取ってくれたのでしょうか。
ミュウの看病のおかげです。
私は布団に潜って安静にしていました。
ある時、暑くなってきたので、少し布団をめくって、お腹側を外に出しました。
そこにミュウがやってきて、
お腹をポン!
と肉球で軽く叩きました。
「おへそが出てるにゃ」
ポン!
寝間着の間からお腹が出ていて、そこをミュウがポン!
何度もポンポンするのが面白くてしばらくそのままにしていました。
だから風邪をひくのだけれど。
「おへそが出てるにゃ」
ポン!
「おへそが出てるんニャー!」
ガブー!
お腹を噛まれました。
ミュウに怒られた私は布団を被りなおします。
優しい看病をお願いします。
そんなこんなで夫婦共々元気になりました。
ありがとう、ミュウ。