カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

宇宙戦艦ヤマトその3〜電気屋の真田さん編〜

 

 

宇宙戦艦ヤマトその3〜電気屋の真田さん編〜

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出典amazon.co..jp

 

*以降ネタバレ注意です。


ヤマトと言えば沖田艦長、古代進、森雪あたりが人気の主要キャラじゃないでしょうか?

 


少し紹介しておきたいと思います。

 


先ず艦長、沖田十三

 


艦長の沖田十三人間性をどう捉えるかで、ヤマトの印象は随分と変わると思います。

 


子供の頃に観た印象では怒りんぼで、あまり好きではなかった気もする。

 


だが、大人になってからは沖田さんは良い艦長だと分かる。

 


冷徹に見えて、意外と人情派。

 


ほんの少しお茶目な一面も見られる。

 


いざとなったら容赦なく波動砲

 


艦長職を古代進に引き継ぐが、そこに師弟か親子のような絆を感じる。

 


宇宙放射線病にかかっているので、倒れがち。

 


続編には土方艦長という人物が出てくるが、そもそも沖田艦長は適任ではなかったのではないだろうか。

 


もちろんそれは続編ありきの話ですけど。

 


最終回の沖田さんの最後のセリフに胸を打たれる。

 


次に戦闘班長古代進

 


当時のいかにもありそうな熱血主人公。

 


前半は何かと嫌な感じの男である。

 


航海長の島大介と親友であり、ライバル。

 


島の方がマトモな感じもするが、どっちもどっち。

 


しょっちゅう喧嘩しているが、仲直りすると私はジーンときてしまう。

 


割とパワハラ上司。

 


スタンドプレーも多く好戦的で、なんでコイツを艦長代理に選んだのか理解に苦しむ。

 


幼少の頃は虫も殺せない平和主義者だったが、家族をガミラスに殺され性格が一変したようです。

 


ガミラス本星の戦い終結後、戦争の愚かさに気付く。

 


その時、私はなぜかドン引きしていた。

 


一応感動のシーンだったはず。

 

 

 

生活班長、森雪。

 


艦橋ではレーダー監視を担当している。

 


看護師業務もこなして、かなりのハードワークであると思われる。

 


アナライザーというロボットからセクハラを受ける。

 


美人で聡明なイメージがあるが、これまた、ちょっとドジなシーンもあったりする。

 


そこが魅力的なのだろう。

 


理想の女性像と思っていた人も少なからずいたのではないでしょうか。

 


SFアニメで絶世の美女といえば銀河鉄道999メーテルイスカンダルのスターシャだと思う。

 


森雪は偶然にもスターシャのそっくりさんなので、美女ということになる。

 


さて、数いるヤマト乗組員で最も活躍するのは技術班長真田志郎さんである。

 


頭脳明晰で道徳観も備わっており、真田さんこそ艦長代理に相応しいはずです。

 


しかし、自分で波動砲を開発しておきながら、あまりの破壊力にその使用に疑問を抱いて躊躇してしまう。

 


そこが真田さんの弱点でもある。

 


艦長にはいざという時に波動砲をバンバン発射するだけの覚悟が必要なのです。

 


艦長の適性は置いておいて、真田さんはヤマトに必要不可欠な人材です。

 


真田さん抜きではイスカンダル到達はまず無理であろうと思います。

 


真の主人公は真田さんなのです。

 


真田さんはガミラスの新兵器の弱点を見破り瞬時に対抗兵器を作ってしまう、ドラえもんのようなそんな存在です。

 


修理もこなして、どんなに破壊されようとも翌週にはヤマトをピッカピカの新品同様に直してしまいます。

 


それに、つなぎ目のないシームレス戦闘機(どうやってつくったの?)

 


や、デスラー砲をも跳ね返す空間磁力メッキ(いつの間につくったの?)

 


など、ご都合主義的な兵器を生産し、ガミラスのビックリドッキリメカに対抗するギックリハッタリメカを数多く完成させました。

 


真田さんの頭脳はヤマトになくてはならないものなのです。

 


ネタバレですが、こんなエピソードがあります。

 


ヤマトの波動砲発射口にドリルミサイルが突き刺さり、グリグリ掘り進んでくる。

 


真田さんはドリルミサイルの内部に侵入し、あれこれいじりたおし二本のコードを発見。

 


そのコードを逆に繋ぎ替えると、何とドリルミサイルが逆回転しだし抜けてしまったのだ。

 


私は子供心に、そんなバカなと思っていた。

 


子供騙しにも程がある、ミサイル内部のコンピューターにハッキングをかけてプログラムを書き換える。

 


そのぐらいはしなければリアリティがない、なんて思っていた。

 


がしかし、私の会社でこんな事件が。

 


会社の機械を修理する間、別の会社から代わりの機械を借りてきた。

 


しかしその機械は電源を入れると逆回転をしたのだ。

 


どうすればいいのか解らず、電気屋の真田さん(仮名)に相談すると、

「モーター部のパネルを開けるんだ」

開けると白、緑、赤、黒と四本のコードが有った。

 


「それだ。赤と黒のコードを入れ替えて繋ぐんだ」

 


言われるままにコードを繋ぎ替えると、なんと逆回転していた機械が、正回転しだしたのです。

 


まさか?

 


そんなバカな?

 


そう、真田さんは正しかったのです。

 


機械とはそういうものらしいのです。

 


私が間違っていた。

 


やはり真田さんは凄い。

 


天才科学者だ。

 


唯一残念なのは放射能除去装置を自分で作れなかったことだけです。

 


ヤマトは素晴らしい作品です。

 


もし観る機会があれば、是非観てください。

 


今、観ても面白いと思います。

 


「ヤマトか……何もかも、みな懐かしい......」