第61回目はルパン三世カリオストロの城です。
*ネタバレ注意です
1979年のアニメ映画です。
今のところ、私が思うルパン三世の中で1番面白い作品です。
この映画以降のルパン像に深く影響を与えていることから、製作陣や原作者にも評価されていることが伺えます。
公開当時は興行成績が芳しくなく評価は低かったそうですが、テレビ放送などを経て、人気が出てきたようです。
40年経った今でも、全然見劣りしない出来です。
100分の映画ですが、無駄なシーンが一切なく全編に渡って見どころだらけです。
まず、カジノから大金を盗み出す冒頭のシーン、いわゆるアバンタイトル部分からもう面白い。
軽快にコミカルに札束を盗んで逃げ去る。
しかし、盗んだお金は通称ゴート札と呼ばれるニセ札だったのだ。
ルパンがニセ札のルーツを探るという物語の導入として解り易い。
ルパンはゴート札の根拠地カリオストロ公国へ向かう。
カリオストロ公国に入って直ぐ事件に巻き込まれるルパンと次元。
本当かどうかは知らないが、このカーチェイスシーンはスピルバーグも絶賛するほどらしい。
追っ手は振り切ったものの結果クラリスは連れ去られ、ルパンの手には彼女の銀の指輪が残された。
その指輪はカリオストロ公国とルパンの過去を因縁づけるものだった。
と、ここまででわずか10分足らず。
最高の出だし、つかみはOKです。
この後も囚われたクラリスの救出、ニセ札の秘密、そしてカリオストロの城に隠された財宝へと話は広がっていきます。
妖しくも美しいカリオストロ城での冒険はどのシーンもワクワクしながら観ることができます。
ルパン以外の次元、五ヱ門、不二子、銭形警部の活躍も目白押しです。
最後まで盛り上げて、飽きさせずラストには爽やかな感動が待っています。
ルパン三世を語る上で外せない一本です。
気になるのはルパンの年齢はいくつなんでしょうか?
10年以上前に一度カリオストロ城に忍びこんだことがあるそうですが。
それと登場する犬も10歳以上ということになりますが、犬種がグレートデーンだとすると相当な長生きです。
ま、大した疑問ではないです。
観たことのない人は是非観るべきでしょう。
ルパン三世だけでなく、アニメ映画の中でも最高の作品でしょう。
ところで、冒頭のカジノのシーンですが、私は長年、ルパンと次元の2人だけだと思っていました。
ところが、居たんですよ五ヱ門が。
知っていましたか?
知らなかった人は次に観る機会があれば、五ヱ門を探して観て下さい