第48回目はテルマ&ルイーズです。
*以降ネタバレ注意です。
ウェイトレスのルイーズと専業主婦のテルマは親友同士で、週末に一泊旅行に出る。
夕食に立ち寄ったバーでテルマは男に乱暴される。
そこを助けに来たルイーズがその男を銃で射殺してしまう。
楽しいはずの旅行が一変して逃避行へと変わってしまう。
二人が行き着く先は……。
というストーリーです。
女性が主人公なので、というわけではないのですが、女性が観れば共感する部分もあるのでしょうか。
男性の私は主人公たちを追うハル警部の視点で映画を観てしまいました。
もちろん、そういう見方もあると思いますが、女性の感想が聞きたくなります。
映画を観ていると、警察に出頭すれば良いのにとか、あれやっちゃダメ、これやっちゃダメと思いながら観ていました。
殺人事件から逃れるうちに次々と罪を犯して、雪だるま式に泥沼へハマって行きます。
むしろ早く逮捕しなければという気持ちでした。
女性からの視点ならば普段男性に虐げられていたり、過去に酷い目にあわされたりした主人公たちの逃避行に共感したりするかもしれません。
ルイーズの逃亡を応援したくなる人もいるかと思います。
女同士の友情に憧れたり、逆にこんな女許せないなんて思う人もいるかもしれない。
誰の視点で観るかで印象は随分変わりそうです。
私としてはルイーズには同情しますが、テルマには怒り心頭です。
もう行動が二人ともめちゃくちゃです。
そこが魅力かもしれませんが。
ロードムービーになっていて、アーカンソー州からオクラホマ州を経て、アリゾナ州へとやってきます。
荒野を車で疾走するシーンは開放感があり、気持ち良さそう。
主人公たちはそれどころではないですが。
グランドキャニオンの風景も美しいながら、追い詰められる主人公たちの心を映すような荒涼とした雰囲気が良くでています。
ちょっと関係ないかもしれませんが、B‘zの曲でピエロという歌があるのですが、イメージが重なりました。
自由ってなかなか手に入らないんだなという映画でした。
そういえば全然知らなかったんですが、まだ無名の頃のブラッド・ピットが出演していました。
チョイ役ですが、なかなかの存在感で、すでに演技のスタイルが確立されているようでした。