第46回目はセブンです。
出典eiga.com
*以降ネタバレ注意です。
1995年のアメリカ映画です。
連続猟奇殺人事件を追う刑事の物語。
モーガン・フリーマン扮するサマセットはあと7日で定年退職を迎える老刑事。
後任はブラッド・ピット扮するミルズ刑事だ。
2人が奇怪な殺人現場を検分するところから物語は始まります。
その死体は。推定体重200kg以上の巨漢の男で、無理矢理スパゲッティを死ぬまで食べ続けさせられていた。
現場から「GLUTTONY 」という犯人のメッセージを発見する。
メッセージは暴食という意味でキリスト教の7つの大罪の一つであった。
7つの大罪とは暴食、強欲、怠惰、肉欲、高慢、嫉妬、憤怒です。
サマセットとミルズは7つの連続殺人が起こると予想して捜査にあたる。
推理物としては抜群に面白いと思います。
全体的に色調が灰色で荒廃的な雰囲気を醸し出して、映像的にもカッコいい。
ただ、ラストだけが私を満足させませんでした。
映画としてはそれで良いと思うのですが、残念ながら私の好みではなかったですね。
もちろん、この終わり方が良かったという人も多いかと思います。
どう感じるか、一度観て欲しいです。
なんだか如何に猟奇的な殺人を見せつけようかという、サディスティックな意図が感じられます。
お化け屋敷などが好きな人は向いているかもしれません。
もしもセブンのアトラクションがUSJにあったら、きっとウォークスルー型で、恐ろしい殺人現場を次々と探索するという物になったかもしれません。
そんな感じの映画です。
セブンの一番好きなところは、サマセットがミルズ夫妻の家で食事をするシーンです。
この映画で唯一の幸せなシーンです。
親子ほど年の離れたサマセットとミルズですが、この時に師弟関係というか、親子の様な絆が生まれたのかもしれません。
私が子供の頃、父親が
「通り魔に会ったら、助けてくれ!ではなく火事だ!と叫べ」
と言ったことがありました。
同じことをサマセットが言っていたので、父親のイメージを持ったのかもしれません。
ここまで観た映画の中ではダントツで後味の悪い映画でした。
映画の出来が悪いというわけではありません。
おそらく最高の出来だと思います。
ただただラストだけが私の好みではなかっただけで……。