第32回目はゼロ・グラビティです。
*以降ネタバレ注意です。
2013年のアメリカ映画です。
宇宙飛行士の物語です。
宇宙空間で人工衛星の修理中の主人公ライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)はロシアの人工衛星爆破事故に遭遇する。
人工衛星の破片が流星のように襲いかかり、シャトルは破壊され、国際宇宙ステーションから地球に帰還することを試みる。
ストーリーはそれだけ。
90分ほどの短い映画だが、内容の密度は濃い。
私は過去にこれほどまでリアリティのある宇宙の映画を観たことがない。
無重力の浮遊感や無音の宇宙空間を見事に映像化している。
酸素の残量や推進剤の残量などが無くなって行き、次々と危機的状況が襲って来るので、息もつかせぬスリリングな映像になっている。
いかに宇宙が危険で、宇宙飛行士が優秀であるかがうかがえる。
もちろん私は宇宙の知識などほとんどないのですが、実際に映画のとおりに違いないと信じ込ませるほどのクォリティの高さなのです。
登場人物は3人しかおらず、ほとんど宇宙服に身を包んでいるので顔も映りません。
ほとんどサンドラ・ブロックの1人芝居です。
わずかの顔出しシーンしかないですが、ジョージ・クルーニーがめちゃくちゃカッコイイです。
宇宙に興味のある人は絶対観るべき映画です。
宇宙に興味のない人にもお勧めしておきます。
宇宙から見た地球の美しい映像を見るだけでも価値があると思います。
最近は月旅行や宇宙飛行など(数億円かかるらしいですけど)行けるようになったそうです。
この映画を観ると
「絶対に宇宙には行きたくない」
と思ってしまいます。
SFは好きですが、私には宇宙は遠すぎます。
飛行機も怖い方なので。