第31回目はハイジアルプスの物語です。
出典eiga.com
*以降ネタバレ注意です。
2015年のスイス・ドイツ合作映画です。
ハイジといえば日本のアニメ「アルプスの少女ハイジ」が有名だ。
私は原作を読んだことがないので、解らないが、アニメとほぼ同じだった。
同じ原作を元にしているのだから当たり前なのだが、あまりにも同じなのだ。
明らかにアニメ版を意識した実写化としか思えないのである。
そうでなければ、よほどアニメ版が原作に忠実に作られているということなのだろう。
私はアニメの実写化にはあまり肯定的ではないのだけれど、この映画は完璧な実写化であったと思います。
アニメ版ハイジ52話を2時間にまとめた感じです。
展開がものすごく早い。
だが、決して悪くはない。
アニメ版のことは忘れて、映画を評価しても実に良い出来だと思います。
スイス・アルプスの自然が美しく、フランクフルトはせせこましくて汚い。
山と都会の比較を撮ることで、フランクフルトが別世界であることが強調されている。
そりゃハイジもホームシックになってしまう。
子役のハイジとクララはものすごく可愛い。
これはアニメファンも異論はないのではないだろうか。
おんじやロッテンマイヤーさんやセバスチャン、チネッテ、クララのおばあさんもアニメ版の雰囲気がある。
クララの父親のゼーゼマンはチョットだけ嫌な感じである。
おっと、映画鑑賞三原則第三条、原作と比較しないに抵触してしまった。
アニメはアニメ、映画は映画だ。
ハイジが好きな人は是非観ることをお勧めしておきます。
そうそうアニメで有名なラスト付近の「クララのバカー!」のシーンがない。
そのためアニメファンには物足りない結末になるかもしれません。
心の狭い映画ファンも「なんじゃそりゃ?」
と思うかも。
そして私は「なんじゃそりゃ?」と思ったのでありました。