第28回目はアラビアンナイトです。
*以降ネタバレ注意です。
1999年のアメリカのテレビ映画です。
ホールマーク・セレクション・ファンタジーセットのうちの一作品。
アラビアンナイトといえば「アラジンと魔法のランプ」や「アリババと40人の盗賊」のエピソードが有名だが、この映画はアラビアンナイトそのものを映画したものです。
この映画によると、あるアラブの王シャフリヤールには王妃がいたのだが、
王妃と浮気相手にシャフリヤールは暗殺されそうになる。
王妃を殺害しなんとかその場を切り抜けたが、
シャフリヤールはその事がトラウマとなり、極度の女性不信となってしまった。
しかし、どういうシステムかは分からないが、5日以内に再婚しなければ、王位が弟のものになってしまうという決まりらしい。
そこでシャフリヤールはとりあえず結婚して、翌朝に王妃を処刑することにした。
それを知った大臣の娘シェヘラザードは自ら王妃になることを選ぶ。
シェヘラザードは王に面白い物語を話して聞かせる。
そして、良いところで続きはまた明日というのである。
シャフリヤール王は続きが気になってシェヘラザードを処刑できない。
それが千と一夜続き、語られる話が「アラジンと魔法のランプ」や「アリババと40人の盗賊」というわけです。
これが千夜一夜物語の大まかなストーリーです(映画と原作は結構違うけど)
ところで、私も最近知ったのですが、ディズニーで有名な「アラジン」ですが、本当は中国が舞台なのです。
しかもジャスミン姫(姫の名前はディズニーオリジナル)は日本人かもしれないそうです。
意外でした。
しかし、原作にはハッキリと中国の話と書かれているそうです。
この映画アラビアンナイトでも舞台は中国でアラジンも弁髪の中国人です。
実際にはウズベキスタンのサマルカンドなのですが、中国の支配下だったのでしょうか?
もしも原作事情を知らなければ違和感ありまくりのアラジンです。
原作事情を知っていても違和感はぬぐえませんが。
とにかく、このアラビアンナイトは一見の価値ありですよ。
テレビ映画ということもあって、映画としては若干の安っぽさはあるけれど、テレビドラマであれば相当なクォリティの作品だと思う。
私はホールマーク社の作品を観ることを長年夢見ていたので、満足でした。