第13回目はキャリーです。
出典filmarks.com
*以降ネタバレ注意です。
スティーブン・キングのデビュー作です。
70年代のホラー映画の代表作ではないでしょうか。
主人公のキャリーが血塗れで佇んでいる画像は有名です。
しかし、私は本編を観たことがありませんでした。
あらすじもだいたい知っていましたが、観ると聴くとでは随分と違うものです。
ジャンルとしてはホラー映画に分類されていますが、内容はイジメ超能力学園モノといったところです。
そんなには怖くないです。
ストーリーは主人公キャリー・ホワイトは18歳で始めて初潮を迎える。
生理の存在を知らなかったキャリーは突然の出血にパニックになり、クラスメイトに助けを求めます。
クラスメイトは爆笑しながら、生理用品を投げつけて来ました。
周囲から笑われショックを受けたキャリーは超能力に目覚めます。
こんな風に発現した超能力者はキャリーが初めてだろう。
生理の存在を知らなかった理由には母親に原因があった。
キャリーの母親はキリスト教の狂信者で、生理が来たのはキャリーの心が汚れたからだと叱責する。
当の母親はキャリーを産んだこと、キャリーの父親と恋愛したことを汚れた背信行為と認識しているのだ。
そして、キャリーに清純で淑女のような生活を強要している。
それがキャリーのイジメられる原因ともなっている。
一方イジメた側のクラスメイトたちは、罰として体育の補習を受けることになった。
補習を受けなければ卒業パーティーのプロムに参加させないと体育教師に言われるのだが、クリスとスーは補習をボイコットする。
スーはキャリーに罪滅ぼしとして、恋人のトミーにキャリーをプロムに誘うように頼みます。
しかし、クリスはキャリーに罠を仕掛けます。
キャリーを投票操作でプロムクイーンに選出させ、表彰されたところを狙って、ブタの血を頭から浴びせかけるのだ。
計画は見事に成功し、有名な血塗れキャリーができあがった。
キャリーは周囲から大爆笑され、超能力でプロムにいる人間を皆殺しにします。
このシーンは私の想像と違っていた。
キャリーの超能力が暴走して人を殺してしまうのだと思っていたが、冷静に皆殺しにしていったのである。
キャリーは可哀想なイジメられっこではなく、立派なサイコパスだったのだ。
このシーンも、それほど残酷ではない。
私が戦慄を覚えたのは、その後だ。
キャリーは自宅に戻り風呂に入るのだ。
そして、結構サッパリするのだ。
しかも被害者面までしている。
もう皆殺しの惨劇など、些細なことである。
この辺りはスティーブン・キングらしい恐怖ではないだろうか。
そしてキャリーはラスボスとの対決に臨むのである。
この映画はイジメはダメだけど、イジメられてもメチャクチャな復讐もしてはダメという内容だ。
出来栄えは月曜ドラマランドのような感じかな。
狂信者の母親も怖いが、実はキャリーの父親が悪魔だったりして、などと想像してしまいました。
想像と違っていて、観て良かったですよ。
炎の少女チャーリーとちょっとゴッチャになってたのも解決しました。