第5回目はロリータのリメイク版です。
出典 movie.yahoo.co.jp
*以降 ネタバレ注意です。
ストーリーは、旧版とほぼ同じ。
違うところは、冒頭に主人公のハンバート・ハンバートの少年時代が描かれ、若くして亡くなったその当時の恋人の面影をロリータに求めているというくだりがある。
だからと言ってハンバートがロリコンであることに変わりはない。
そしてロリータが可愛い。
私はロリコンではないが、ロリータが初めてハンバートの前に現れ、一目惚れするのも頷ける可愛さだ。
キューブリック版は上品なお嬢様だったが、リメイク版は、エロマセガキである。
ハンバートを誘惑したり挑発したりと翻弄するのだ。
これではマトモな人間も足を踏み外してしまうのではないだろうか。
いや、私はロリコンではない。
ハンバートが異常者なのは前作同様なのだが、リメイク版のロリータは負けず劣らずの奇行っぷりである。
ハンバートは振り回され、むしろ主導権はロリータにあるのではないかと思われる。
母親の死後、ハンバートの束縛から逃れられずロリータは常軌を逸脱していく。
元々、おかしな行動を取るので、分かりづらいかもしれないが、狂気じみた情緒不安定になっていくのだ。
2人の狂気は相乗効果となって、物語を盛り上げている。
現実の話で、誘拐された女の子が逃げられそうなのに、逃げなかったという話が良くあるが、この物語はまさに、それなのだ。
仕事が嫌なら辞めて転職すれば良いのに、怖くてできない私と同じだ。
そして、エンディングはリメイク版の方が不幸な結末が付け加えられ、救いようがない。
旧作にはロリータに希望が残されるが、リメイク版は絶望しかない。
旧版とリメイク版は異なる部分が 敢えて省略されている。
そのため単体でも充分楽しめるのだが、両方とも観た方が伏線が補完されて良い様に思う。
どちらかだけを観るならば、リメイク版をお勧めする。
映像が綺麗だし、演出も冴えているように感じる。
ファッションや車、風景も良い。
旧版の方が脇役にまでスポットが当たって、深みがあるかもしれないが、肝心なところが規制などで表現しきれていない。
リメイク版はロリータとハンバートに焦点があたり、2人の心情がより多く描かれている。
そして、何よりロリータが可愛い。
いや、私は決して決してロリコンではない。
以上の点からリメイク版をお勧めします。
因みにロリータ役のドミニク・スウェインだが、私はこれまで観たことも聞いたこともなかった。
検索して現在の写真を見てみたが‥‥‥。
どうやらロリータの頃が全盛期の様だ。
もちろん私はロリコンではない。