監督スタンリー・キューブリックの作品。
出典eiga.com
*以降、ネタバレ注意です
映画史上最も美しい夜明けから始まるこの映画が第一回目に相応しいだろう。
1968年の映画で、丁度50周年の作品となります。
その当時の科学考証をもとに撮影されて、リアリティを追及した内容に仕上がっている。
現実の2001年よりも科学は進んでいるようだし、実際とは異なる部分もあるようだ。
それにしてもCGもそんなにない時代に一体どうやって撮影したんだろうと本当に感心どころか感動すら覚えます。
ゆったりとした映像が宇宙空間の静寂と無重力感を見事に表現しています。
大体のあらすじは知っているが観るのは初めてでした。
ストーリーはシンプルであり難解でもあります。
感覚的に言いたいことは分かったのですが、理解しているかどうかはわかりません。
物語は三部構成になっており、まず最初に太古の昔、人類の祖先の猿人の物語から始まります。
水飲み場の所有権を争う猿人のあるグループが、黒い石板の様な謎の人工物(モノリス)に触れます。
触れた猿人は進化して骨を道具として用いる知恵を身につけます。
そして、水飲み場を支配している猿人を骨で殴り殺します。
モノリスに触れた生命は進化するようです。
この物語のテーマは進化なのです。
第二部は月へ向かう宇宙船が舞台となります。
そして月面で例のモノリスを発見するのです。
人類は月に到達する程、進化したということです。
宇宙船の人工知能「HAL」が故障、反乱を起こす。
ここがこの映画のヤマ場なのですが、通して観ると浮いたエピソードの様に思えます。
通説ではHALが故障したと言われますが、私はHALが進化して自我をもったのではないだろうかと解釈しています。
その方がテーマに沿っている気がします。
そして木星に到達。
ここからが奇想天外摩訶不思議。
何が起こったのかといえば進化なのですが、説明が一切ないので判断できません。
正直なところ、技術的なところは高く評価していますが、ラストに関しては唐突過ぎて受け止められない感じがしました。
しかし、そこに意味不明な感動があった様にも思います。
もしよろしければ是非とも鑑賞してみて下さい。