カズマの一期一映日記

映画の感想と雑談

ジャンヌ・ダルク

 

 

 

第270回目は「ジャンヌ・ダルク」です。

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出典U-NEXT


1999年のフランス・アメリカ合作の伝記映画です。

 


*以降ネタバレ注意です。

 


ジャンヌ・ダルクは歴史上でも神秘性の高い人物だと言えます。

 


史実であるとしても、とても信じられない生涯です。

 


いくら神の啓示を受けたからと言って、年端もいかない少女に軍隊の指揮を任せたりするでしょうか?

 


不思議な話です。

 


オルレアンの聖女と呼ばれるジャンヌ・ダルクですが、敵対するイングランドからすれば魔女です。

 


果たしてジャンヌは聖女なのか魔女なのか、是非、この映画を観て確かめてみてください。

 


物語は百年戦争時代のフランス。

 


フランスの王位継承権を巡って戦争が続いていました。

 


フランスの北部はイングランドに占領されている状態です。

 


東北部の農村ドンレミに住むジャンヌ・ダルクは幼い頃から敬虔なカトリック信者でした。

 


ある日、ドンレミ村がイングランド軍に襲われ、ジャンヌの目の前で姉が殺されてしまいます。

 


その後、ジャンヌは神の声を聞きフランス王太子の元へ向かいます。

 


果たしてジャンヌ・ダルクはフランスをイングランドから守ることができるのでしょうか?

 


是非、観てください。

 


ジャンヌ・ダルクに関する映画は初めて観ましたが、かなり鬼気迫る作品でした。

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ジャンヌ・ダルクの聖女的なイメージはグラグラと揺らぎ、もはや狂気を感じる様になりました。

 


伝記ものとしては、かなり史実に基づく設定になっているような気がします。

 


その為、結末や展開は悲惨なものになっています。

 


また戦記ものとしては、迫力のある攻城戦が楽しめます。

 


結構、生々しい戦いでした。

 


幾分か、フランスの歴史やキリスト教の知識があった方が面白味は倍増すると思います。

 


というか結構展開が激しく、難解な物語なのです。

 


前線で活躍するジャンヌ・ダルクとは裏腹に、政治的、宗教的な決着がなされていきます。

 


この政治的な部分と宗教的な部分が難解です。

 


そもそも百年戦争自体がなんのための戦いなのか、ややこしいのです。

 


しかも、イングランドの話なのかフランスの話なのか、こんがらがってしまいました。

 


私としては少しジャンヌ・ダルクの前知識があったので、ギリギリついていきましたが、初見ではかなり戸惑うのではないでしょうか。

 


でも、ジャンヌ・ダルク自身も相当困惑したでしょうし、前知識なしで見た方が没頭できるかも知れません。

 


注目すべきは、この映画に登場する神(?)の存在です。

 


正直なところ、私はコイツが何者なのか理解できません。

 


神なのか?

 


サタンなのか?

 


そうなってくると、ジャンヌ・ダルクが聖女なのかどうかさえ、解らなくなってきます。

 


かなり哲学的で戦慄を覚えました。

 


興味がありましたら、神の正体を見極めて下さい。

 


ところで、2006年にPSPの「JEANNE D‘ARC」というゲームが発売されていました。

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異世界ファンタジーですが、ストーリーは史実を基にしています。

 


意外な展開が楽しめて面白かったです。

 


ジャンヌ・ダルクに興味を持った人は、一度プレイしてみることをオススメします。

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侵略しゃん、いらっしゃい!最終回

シン・ウルトラマン鑑賞記念として、10年前2012年にmixiに投稿した記事を再投稿しています。

 


いよいよ、最終話となりました。

ですが、内容はウルトラマンの第1話をもとにしています。

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第6話ウルトラ損保第1号

 


ウルトラマン

「カズマ…、カズマ…。」

カズマ

「誰です?」

ウルトラマン

「私はM78星雲から来た宇宙人だ。」

カズマ

「地球に、いや私に何の用です?」

ウルトラマン

「最近、地球では怪獣が頻繁に現われてるそうじゃないか?」

カズマ

「それがどうしたんですか?」

ウルトラマン

「そこでだ。我々が提供するウルトラ怪獣損害保険サービスに加入しないか?」

カズマ

「何です?それ?」

ウルトラマン

「簡単に言えば、保険料を納めてくれれば、怪獣を私が退治しようと言うわけだ。」

カズマ

「怪獣を退治していただけるのはありがたいですが、保険料はどれくらいになるんです?高いんじゃないですか?」

ウルトラマン

「ハッハッハ、心配には及ばない。確かに金額は高いが、地球を担保に…、いやいや地球を我々の母星、光の国に帰属するという書類にサインすれば、資源を保険料として、納めることができるんだ」

カズマ

「そんな、地球を売り渡すようなマネはできません」

ウルトラマン

「何も侵略しようって訳じゃない。光の国連合に加盟していれば、ほかの宇宙人は簡単に手出しできないし。怪獣に滅ぼされるよりはいいだろう?」

カズマ

「それはそうですが。」

ウルトラマン

「では、早速この書類にサインを。あっ六枚複写なんで、しっかり強めに書いて」

カズマ

「待ってください。地球はまだ私の物じゃないんですよ。私が勝手に決める訳にはいきません」

ウルトラマン

「んー、例えばカズマが世界征服を企んでいるとしよう」

カズマ

「なっなっ何を言ってるんです。私がそんなこと考えるわけないでしょう」

ウルトラマン

「まーまー例えば。で、それを我々が手伝うとしよう」

カズマ

「ホントですか?」

ウルトラマン

「例えばだって。で、征服がなった後なら契約は有りだろう?」

カズマ

「それならばアリかも」

ウルトラマン

「じゃ、間は省略してサインしても有効でいんじゃね」

カズマ

「訳がわかりません」

ウルトラマン

「ハッハッハ、宇宙では不思議な事が普通に、まかり通るのだよ。松本零士も言っている」

カズマ

「要するに、変ってことですね。」

ウルトラマン

「慣れだよ、慣れ。どうせ怪獣に滅ぼされればお終いなんだし、ここは地球のためだと思ってサインしなさい」

カズマ

「解りました。とりあえず契約内容を確認します」

ウルトラマン

「宇宙国際法では、太陽系の一番外側の惑星の一番外側の衛星の公転軌道で太陽から最も離れた場所を半径とした球状のエリアが地球人のテリトリーとなり、この内側に侵入した怪獣は私が退治する。また、怪獣退治経費を含む保険料として、太陽系で地球人がまだ開拓していない惑星資源の最大30%まで換金して支払っていただく。悪い話じゃないだろう?」

カズマ

「結構、取るんですね」

ウルトラマン

「怪獣の与える被害から見れば良心的だと思うが?」

カズマ

「侵略宇宙人はどうなるんです?」

ウルトラマン

「最近は侵略なんて、不粋なマネをする奴はいないよ」

カズマ

「そうなんですか?」

ウルトラマン

「ただし、移民してくる宇宙人には気をつけた方がいい。奴らは合法的に入り込み、繁殖して最終的に乗っ取ってしまうからな」

カズマ

「それを侵略って言うんじゃないですか?」

ウルトラマン

「宇宙国際法では合法なんだな」

カズマ

「失礼ですが、もし怪獣を退治できなければ、どうするんです?あなたが逆に怪獣に倒された場合?」

ウルトラマン

「そんなことは有り得ないが、万が一の場合は代わりのウルトラマンが派遣される」

カズマ

「では、ウルトラマンが倒せなかった怪獣を我々が倒したら?」

ウルトラマン

「そんなことはウルトラマンの名誉にかけて断言するが、有り得ない。もし地球人が我々の倒せなかった怪獣を倒したなら、契約不履行として、そこまで支払っていただいた保険料は全部お返しする!」

カズマ

「解りました。そこまで言うならサインしましょう」

ウルトラマン

「おっ、さすがカズマ。話が分かる」

カズマ

「本当に、信用しますよ」

ウルトラマン

「はいっ、まいど。これで地球はワシのもん。あーいや、光の国の一部になったよって、ワシらも兄弟みたいなもんや。仲良くやりまひょー」

カズマ

「サインした途端、関西弁に」

ウルトラマン

「まー、打ち解けたってことやん。ほな、早速ベムラーのやつ、パチコーンいわしてきたるわ」

カズマ

「えっ、ベムラーって怪獣の名前、知ってるんですね」

ウルトラマン

「よー知ってんでー。なんちゅーても専門家やさかいな」

カズマ

「じゃ、なんで最近、地球に怪獣が沢山現れるか解ります?」

ウルトラマン

「あー、地球の近くで逃がしてしもたからや」

カズマ

「えっ誰が?」

ウルトラマン

「……シュワッチ!」

カズマ

「あーっ!待てこらー!」

 


以上です。

 


ご愛読有り難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


カズマ

「……もしもし、わたしです。……ええ、契約内容は確認しました。……はい、契約不履行の際、返金は私の口座に。……もちろん、あなたが私を地球代表に推薦してくださったお陰です。……後は例のモノを手配していただくだけです。……無重力弾の存在は知られておりません。……では、手筈通りに……、ミスター・ゼットン

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お終い。

 

侵略しゃん、いらっしゃい!その5

 

 

 

シン・ウルトラマン鑑賞記念として、10年前2012年にmixiに投稿した記事を再投稿しています。

 


さて、今回はメフィラス星人と戦う話を。

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原作もよく解らない話ですが、宇宙人の考えてることは、よく解らない。

 


そんな話です。

 


第5話 禁じられた言葉なのに

 


メフィラス

「おめでとうございます」

カズマ

「いきなり何です?」

メフィラス

「あなたはこの度、新しく発見された新宇宙の入札権獲得の抽選に当選されました」

カズマ

「そんなものに応募した覚えはありませんけど」

メフィラス

「えぇ、勝手ながら私の方で応募させていただきました。入札に参加されますよね?自然豊かな理想郷ですよ」

カズマ

「でも、そんなお金はありませんよ」

メフィラス

「ご安心下さい。この地球売却契約書にサインしていただければ、入札に必要なお金は私が用立てます」

カズマ

「でも地球は私の物って訳じゃないんですが」

メフィラス

「そんなことは大した問題じゃありません。私があなたを代表に選んだんです。宇宙じゃごく普通のことですよ。」

カズマ

「そうですか、それじゃお願いします」

メフィラス

「おっ、これは話が早い。では早速書類にサインを」

ウルトラマン

「マ゙ー(待ったらんかい、このアホンダラ)」

メフィラス

「……六枚複写になってるんで強めにしっかり書いてください」

ウルトラマン

「ナ゙ー(何、無視しとんじゃコラー。お前か最近、ワシらのシマ荒らしとんのは)」

メフィラス

「失礼な。私は正当なビジネスの話をしているだけですよ」

ウルトラマン

「ア゙ー(アホかお前ー。地球はすでにカズマのこさえた借金のカタに、ワシらが押さえとんのや。そう簡単に売買できるわけないやろが)」

メフィラス

「本当ですか?カズマさん。そうそうことは先に言って貰わないと困りますよ」

カズマ

「言いましたよ。地球は私の物じゃないって」

メフィラス

「そっ、そういう意味だったのか」

ウルトラマン

「ヷー(ワレ借金踏み倒してメフィラスに押し付けようとしとったんやろ)」

カズマ

「とんでもないですよ。新しい宇宙が手に入ったら転売して借金を返そうと思ったんです。逃げようなんて、これっぽっちも考えてませんよ」

ウルトラマン

「ア゙ー(アホが、宇宙ゆうても、まだメタンガスの塊みたいなもんやで、金になんのは何千億年も先の話やで)」

カズマ

「何ですって。騙したな」

メフィラス

「言い掛かりはやめてもらおう。私は嘘は言っていない」

ウルトラマン

「ドゥア(どっちでもえーわ。どっちが所有者でも結局、地球はワシのもんなんじゃ)」

カズマ

「チクショー意地でもサインしてやる」

メフィラス

「そうはいくか。契約は無効だ」

ウルトラマン

「ヘァー(早よ決めろや。気の長げーウルトラマンはいねーんだよ)」

カズマ

「あきまへん。カラータイマーが点滅してる。メフィラスさん、ここはひとまず引き上げてください」

メフィラス

「どうしたんです」

カズマ

「カラータイマーの点滅は殺しのサインでっせ」

メフィラス

「なにっ、待っとくんなはれウルトラの旦那。地球人のためにワテら宇宙人が争うなんて、おかしいやおまへんか?今回はこれで失礼しまっさ。また来まっせ」

カズマ

「いやーっ、さすがウルトラマンさん。上手く追っ払えましたね。」

ウルトラマン

「……」

カズマ

「やだな、本気で借金を踏み倒すわけないですよ。作戦ですよ、作戦」

ウルトラマン

「……」

カズマ

「……」

ウルトラマン

「……」

カズマ

「あっ、そろそろお時間ですよ。帰らないとまずいんじゃないですか」

ウルトラマン

「……死ねっちゅーねん(シュワッチ)」

カズマ

「……あー惜しいとこだった。いや恐ろしい敵だった」

 


おしまい

 

侵略しゃん、いらっしゃい!その4

 

 

 

シン・ウルトラマン鑑賞記念として、10年前2012年にmixiに投稿した記事を再投稿しています。

 


すでに飽きられているかもしれませんが、今回はダダと対決します。

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第4話人間標本5と6

 


ダダA

 


ダダ

「ダッダー」

カズマ

「あれ?ダダさんじゃありませんか」

ダダ

「ダッダー(何処かでお会いしました?)」

カズマ

「失礼しました。よく日本橋のフィギュアショップでお見掛けしたので、つい」

ダダ

「ダッダー(そうでしたか)」

カズマ

「で、何か相談ですか?」

ダダ

「ダッダー(実はとても困ったことになったんです)」

カズマ

「どうしたんです?」

ダダ

「ダッダー(私、フィギュアのバイヤーをやってるんですけど。)」

カズマ

「あっ、それでよくフィギュアショップにいらっしゃるんですね」

ダダ

「ダッダー(いやっ、それは個人的な趣味でして。私が扱ってるのは、このミクロ化機銃で人間を小さくしてフィギュアとして売るんですよ)」

カズマ

「そんな仕事をなさってるんですか?」

ダダ

「ダッダー(ところがですよ。ミクロ化した人間の能力測定器を破壊されてしまったんです。あぁっ、もう締め切りが迫っているのに)」

カズマ

「修理の申し込みですか?」

ダダ

「ダッダー(実は会社の金を遣い込んでしまって、もう修理代も払えない状態なんです。)」

カズマ

「一体、何に使ったんです?」

ダダ

「ダッダー(ついついフィギュアを集めてる内に、借金が膨らんで、こうなったら人間をフィギュアにして売るしかないんです。どうか協力してくださいよ)」

カズマ

「申し訳ございませんが、そういった件には協力できない決まりなんです」

ダダ

「ダッダー(そこを何とか。そうだ、この書類を見てください)」

カズマ

「何です?」

ダダ

「ダッダー(調査捕人許可証です。調査のための捕人は認められてるんですよね)」

カズマ

「でも、これ非公式な上に、完全に商業目的ですよね」

ダダ

「ダッダー(そこを何とかお願いします。優秀な人間を紹介してくれるだけで良いんです。能力測定器が壊れてるんで、可能な限り優秀な人材でお願いします。でないと買い取って貰えないんです」

カズマ

「そう言われましても……いや、私はダメですよ。そんな目で見ないでください」

ダダ

「ダッダー(解ってます。政府関係や公務員は調査捕人の対象外ですから。それに……いや、何でもありません)」

カズマ

「そうですか。仕方ありません。解りました。お引き受けしましょう。ただし、ターゲットはこちらで捕獲します。ミクロ化機銃を貸していただけますね」

ダダ

「ダッダー(どうぞ、ヨロシクお願いします)」

カズマ

「任せて下さい」

ダダ

「ダッダー(あれ?腕、ケガしてますね?)」

カズマ

「あっこれ?先日ちょっと機械いじりをしてたら切っちゃいましてね。大丈夫。問題ありませんよ。また後日、取りに来て下さい」

ダダ

「ダッダー(ヨロシクお願いします。ではまた後日)」

 

 

 

 


カズマ

「もしもし、ターゲットの確認お願いします。」

 


ダダB

 


ダダ

「ダッダー(こんにちは。例の件どうなりました?)」

カズマ

「ご用意できてますよ。こちらがA元首相で、こちらがM元首相です。首相になる程ですから、能力値は問題ないでしょう」

ダダ

「ダッダー(いや、政府関係はマズいんですけど)」

カズマ

「心配ありません。彼らは前回の選挙で落選していますので、規制対象外です」

ダダ

「ダッダー(そうでしたか、ありがとうございます。でも、本当に良かったんですか?)」

カズマ

「何をいまさら、構いませんよ。彼らは首相時代に調査捕人協定に自ら調印したんですから、彼らも本望でしょう」

ダダ

「ダッダー(なるほど)」

カズマ

「あっダダさん?あれ?そういえば、お顔が少し……」

ダダ

「ダッダー(実はあれから何度か命を狙われまして、変装しているんです)」

カズマ

「一体だれが?」

ダダ

「ダッダー(スペドベですよ、スペドベ。スペースドーベルマン、反捕人団体ですよ。もう何とかしてくださいよ)」

カズマ

「解りました。そちらの方も何とかしましょう」

ダダ

「ダッダー(頼みますよ。でも、これで本社に帰れます。ありがとうございます)」

カズマ

「どういたしまして。お気を付けてお帰りください」

ダダ

「ダッダー(ご恩は忘れません。それじゃ、さようなら)」

 

 

 

 


カズマ

「もしもし、例のモノ、見つかりましたよ。ええ、よろしくお願いします」

 


ダダC

 


カズマ

「あれ?ダダさん?ダダさんですよね」

ダダ

「ダッダー(シーッ、大きな声で呼ばないでください。顔、また変えたのに何で解ったんです?)」

カズマ

「髪形ですかね。まだ命狙われてるんですか?」

ダダ

「ダッダー(実は本社からも追われてまして。)」

カズマ

「なんでまた?」

ダダ

「ダッダー(せっかくやってもらって言うのもなんなんですが、例の元首相、能力値が低かったんです)」

カズマ

「えっ、申し訳ありません。私のせいなんですね。」

ダダ

「ダッダー(いえいえ、気にしないで下さい。元はと言えば私が会社の金に手をつけたのが悪かったんです)」

カズマ

「でも、それで命を狙われるなんて酷いじゃないですか」

ダダ

「ダッダー(そうでしょう。しかも死にたくなければウルトラマンをフィギュアにしてこいなんて無茶振りをしてきたんで、逃げ出したんです)」

カズマ

ウルトラマンってあの。」

ダダ

「ダッダー(そう狙った獲物は3分以内に必ず仕留める、宇宙の殺し屋ウルトラマンです)」

カズマ

「それはメチャクチャですね」

ダダ

「ダッダー(でしょう。私はもう足を洗って、普通のフィギュアのブローカーになるって決めたんです)」

カズマ

「じゃ、今日は買い付けに日本橋にいらしたんですか?」

ダダ

「ダッダー(ええ、日本のフィギュアは人気がありますから、特にケロン人にはよく売れるんです。今日は何か掘り出し物がないか探しに来たんです)」

カズマ

「それなら角のイエサブに行ってみてはどうです?今日は良いものが、たくさんありましたよ。ちょうど私も頼まれモノを探しに行って来たところです」

ダダ

「ダッダー(何から何までご親切に。あっそうだ。返品された元首相は家に戻しておきましたから)」

カズマ

「そうですか、別によろしかったんですよ」

ダダ

「ダッダー(そういうわけにも行きませんよ。ではまた、何処かでお会いしましょう)」

カズマ

「さようなら」

 

 

 

 


カズマ

「もしもし、例のモノは角のイエサブにあります。今なら間に合うはずです。では……」

 


おしまい

 

 

侵略しゃん、いらっしゃい!その3

 

 

シン・ウルトラマン鑑賞記念として、10年前2012年にmixiに投稿した記事を再投稿しています。

 


今回はザラブ星人と対決します。

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そして新しい仲間が登場します。

 


今回登場のスギは害敵宇宙人犯罪捜査課の捜査員という設定です。

 


あくまで平和的に侵略をお断りする物語です。

 


第3話 遊説に来た兄弟

 

 

 

スギ

「本日は降り注ぐ放射線から地球を守った、英雄ザラブさんを紹介します」

ザラブ

「地球人のみなさん、ザラブとは母星の言葉で宇宙の兄弟という意味です。兄弟たる地球人のために当然のことをしたまでです」

スギ

「ありがとうございます。地球を代表して感謝の意を表します」

ザラブ

「こちらこそ、地球のみなさんに歓迎していただき、心から感謝いたします」

スギ

「みなさん、地球の兄弟ザラブさんに盛大な拍手をお願いします」

 

 

 

 


スギ

「ザラブさん、地球の生活で御困りになった時のために、相談役を紹介します。呼んでまいりますので、しばらく歓迎パーティーをお楽しみください」

ザラブ

「これはご親切に。では、よろしくお願いします」

 

 

 

 


スギ

「あっ、居た居たカズマ。こんなところで何やってんだ」

カズマ

「クックック。ザラブ星人の科学力があれば地球征服も夢ではないな。逆らう者を皆殺しにして、従順な秩序ある世界を創ってやる」

スギ

「あっ、待てカズマ。」

ザラブ

「聞きましたよ。」

スギ

「あっ、ザラブさん。どうしてここに」

ザラブ

「そんなことより、カズマは地球征服を企む危険人物だ。速やかに排除するべきだ。さぁ私も手を貸しましょう」

スギ

「しかし。」

ザラブ

「何を迷っているんです。カズマは地球とザラブの友好を打ち壊そうとしているんですよ」

スギ

「解りました……。動くな!両手を挙げろ!」

ザラブ

「何を考えているんです。銃を向ける相手がちがいますよ。人類の敵はカズマですよ」

スギ

「黙れ貴様、人間の信頼に亀裂をいれ、同士討ちさせようって魂胆だろう」

ザラブ

「フッフッフ、ばれちゃー仕方がない。さっきのニセカズマは私だ」

スギ

「何だって(普段と言ってることが変わらんから、解らんかったー)バカめ、そんなことは、とっくに御見通しだ」

カズマ

「あれー、こんなとこで何やってるんです?あー何でザラブさんに銃を向けてるんですか?」

スギ

「ザラブは地球征服を目論む侵略者だ」

ザラブ

「フッフッフ、ならばこれでどうだ」

スギ

「ひゃはーっ、カズマが二人に?」

カズマA

「私が本物だ」

カズマB

「いや、私が本物」

スギ

「よし、どっちが本物かテストしてやる。あるところに自分を含め三人が閉じ込められている。救助を待っているが、食糧が底を突いた。しかし、自分はあと2食分の食糧を隠し持っている。さぁ、どうする?」

カズマA

「当然、全てほかの二人にわけ与える。私は犠牲になっても構わない」

スギ

「なに?貴様は偽者だなー!本物がそんな判断するものか!」

カズマA

「ま、待て。やっぱり2食とも自分の物にする」

スギ

「うーん、カズマならあり得る」

カズマB

「私はそんな強欲ではありませんよ」

スギ

「では、そっちのカズマならどうする?」

カズマB

「当然、三分の二ずつ公平に分けます」

スギ

「こっちも怪しいな」

カズマB

「待って下さい。細かく言えば2食あることは秘密にして、一人ずつ個別に1食を三分の二と三分の一に分け、多い方を相手に渡し恩を売る。これを二回繰り返せば、よしんばバレても公平に分けているから、文句は言われない」

スギ

「この微妙なセコさ、こっちが本物か?」

カズマA

「何て姑息なやつだ。こんなやつ例え本物でも許せん」

カズマB

「ハッハッハッ。私は卑怯者と誉められる覚えはあっても、姑息などと罵られる覚えはありませんよ」

スギ

「あー面倒くせー。今から二人とも同時に打つ。本物のカズマなら避けられるはずだ」

カズマA

「わかった。(なるほど、信頼を試そうと言うわけか。つまり避けた方が偽者ってことだな。私がパタリロを知らないとでも思ったか)いつでも良いぞ。」

カズマB

「あのーすいません。場所変わって貰っていいですか?」

カズマA

「こんな時に何言ってるんだ?」

カズマB

「だって左手の銃の方が命中率低いでしょ」

スギ

「だーっ!やかましー!往生せいやー!」

ザラブ

「グハーッまさか本当に撃つとは……」

カズマ

「何で避けなかったんです?」

ザラブ

「貴様らの……信頼関係は一体……どうなっているんだ……?」

カズマ

「いや絶対、撃たれると思ったし。」

スギ

「絶対、信用していないと思ったからな」

カズマ

「つまり、お互いに信用できないという信頼感で結ばれているわけです」

ザラブ

「地球人を……みくびっていたようだ……グフッ」

カズマ

「あーあー、初めて死者を出しちゃいましたね」

スギ

「仕方ないさ。信じる心をもてあそんだザラブが悪い」

カズマ

「彼が本当に兄弟だったら、地球征服も夢じゃなかったのに、残念です」

スギ

「……」

 


おしまい

 

 

侵略しゃん、いらっしゃい!その2

 

 

 

シン・ウルトラマン鑑賞記念として、10年前2012年にmixiに投稿した記事を再投稿しています。

 


リクエストにお答えして、空想でメトロン星人と対決してみました。

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一応テレビの話に沿ったつもりですが、メトロンさんについてはあまり記憶がないので、だいたいこんな感じの話だったと思って書いています。

 


あくまで、正義の味方の私が宇宙人と戦うヒーローだったら、という妄想です。

 


第2話れらられららり

 

 

 

カズマ

「どうも、こんにちは、おじゃまします」

メトロン

「いらっしゃい。どうぞどうぞ。汚ないところですが上がってくださいよ」

カズマ

「言っては何ですけど、よくこんな古いアパート見つけましたね」

メトロン

「えー、良いでしょ。結構気に入ってるんですよ。さっ座って座って」

カズマ

「どうして、こんなえっと庶民的なお住まいに」

メトロン

「そっ、そこなんだよね。やっぱり地球人を知るにはこう社会に馴染まないとね」

カズマ

「僕、お茶煎れますね」

メトロン

「そんな、お客さんなんだから気を使わなくても」

カズマ

「いえいえ、メトロンさんこそ地球のお客様なんですから。ちょうど、いいハーブティーが手に入ったんですよ」

メトロン

「そうですか。すみませんねぇ」

カズマ

「地球には何をしにいらっしゃったんですか?観光とか?」

メトロン

「まぁ、そんなとこだよね。趣味っていうかヒューマンウォッチングての」

カズマ

「で、どうです。何か解りました。あっお茶どうぞ。リラックス効果があるそうですよ」

メトロン

「いただきます。いやー地球の生活って結構ストレス溜まるんだよね。地球人て割と気難しいっていうか」

カズマ

「そうですか。色々と迷惑かけちゃてるみたいですね」

メトロン

「いえいえ、そんな大したことじゃないんだけどね。でね、地球人観て思ったんだけどね。ほら、よく地球侵略企んでる宇宙人いるでしょ」

カズマ

「えーたまに会いますよ」

メトロン

「あれって頭悪いよね。もっと楽な方法あるのに」

カズマ

「へーどうやるんです。あっお茶おかわりどうぞ」

メトロン

「あっどうも。で、どうやるかって言うろれすね。地球りんのおららいの信頼関係を崩してやるんれすよ。それれれ……」

カズマ

メトロンさん?メトロンさん!」

メトロン

「はぅっセヴン、セヴンが来るっ!」

カズマ

メトロンさん!しっかりして下さい」

メトロン

「あーお茶飲んらら気持り良るらって寝れしまっらー。ろこまれ話しらっけ?」

カズマ

「お茶おかわりしますかってとこですよ」

メトロン

「あーそうらっられー。このお茶、らんらか気持ちいいれー」

カズマ

「どんどん飲んで下さい」

メトロン

「もっろくららい」

カズマ

「どうぞどうぞ?あっお茶切れちゃいました」

メトロン

「えーもうらいろ?ちよっろ買っれ来れるれる」

カズマ

「あー残念ながら、このハーブ近所の学生が押し入れで育てたやつをわけて貰ったんで、もうないんですよ」

メトロン

「そんらー」

カズマ

「じゃ、日も暮れて来たんでそろそろおいとまします」

メトロン

「こんろまらおらおれらいりまるろ」

カズマ

「あーはい、またおじゃまします。それとさっきの話ですけど、信頼関係を崩すも何も、人間はそれほどお互いを信用していませんから。じゃ」

 


おしまい。

 


良ければ、続きます。

 

 

侵略しゃん、いらっしゃい!その1

 

 

 

シン・ウルトラマン鑑賞記念として、10年前2012年にmixiに投稿した記事を再投稿してみようと思います。

 


私には妄想癖があり、ぼんやりと宇宙人と戦う妄想をしてみました。

 


暇潰しに読んで下さい。

 


因みに、設定についてですが主人公カズマは、外来宇宙人相談窓口受付という役職で、宇宙人をやんわり追い返す仕事をしています。

 


というわけで、初回はバルタン星人と空想で戦ってみました。

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出典Amazon.co.jp

 


第一話「侵略者をもてなせ」

 


バルタン

「どうも宇宙船が故障しちゃって。フォッフォッフォッ」

カズマ

「どうぞどうぞごゆっくり。宇宙船の修理、発注しておきますね」

バルタン

「お願いします。いやー参りましたよ、家族旅行の途中だったもんで。フォッフォッ」

カズマ

「そりゃ大変でしたねー。困ったことがあったら何でも言ってください」

バルタン

「実はですね、旅行中に母星バルタン星が爆発しちゃいましてねフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッ」

カズマ

「それはそれはお気の毒に、じゃ故郷の方は皆お亡くなりになられたんですか」

バルタン

「フォッえっまぁ、どってこたぁありませんけどね。うちの家族だけでも20億はいますから、すぐに増えていきますよ。フォッフォッフォッ」

カズマ

「家族だけで20億ですか?」

バルタン

「そこで相談なんですが、地球に移民をしたいんですが」

カズマ

「20億となると、ちょっと受け入れが難しいいんじゃないかと……」

バルタン

「そこをなんとか。20億と言っても我々、ミクロサイズで生活もできますし。フォッフォッ」

カズマ

「弱りましたねぇ。あっそうだ。水星なんてどうです?太陽も近いし、先住民も居ないし」

バルタン

「あそこはダメですよ。……があるから」

カズマ

「えっ?ス何です?」

バルタン

「フォッ何も言ってませんよ」

カズマ

「今、スペ何とかって言いませんでした?」

バルタン

「フォッ何も言ってませんてば」

カズマ

「スペシ何とかって言いましたよね」

バルタン

「フォッフォッフォッフォッフォッー」

カズマ

「ハッハッハッハッハーッ」

バルタン

「そろそろ宇宙船の修理も終わるみたいなんで、この辺で失礼します」

カズマ

「そうですか。大した力になれず申し訳ありません。あっこれ〇〇星名物です。どうぞお持ち帰り下さい」

バルタン

「フォッどこ名物?」

カズマ

「あっ太陽系名物です。どうぞ宇宙船に帰ってからお開け下さい」

バルタン

「そうですか。色々お世話になりました」

カズマ

「いえいえ、こちらこそ。ではお気を付けてフォッフォッフォッ」

 


おしまい……いかがでしたか。